歯医者が怖いを克服するには?「歯科恐怖症」とは | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2019年4月17日

歯科医院といえばどんなイメージがありますか?私は「白く明るい室内」「保健室のような匂い(薬品の匂い)」「大きな診療台(ユニット)」などが思い浮かびます。明るい室内でいつも綺麗な空間が保たれているイメージです。待合室ではBGMにゆったりとしたクラシックが流れていたりもします。リラックスできる環境を作るための演出ですね。そんな歯科医院ですが、実は大人も子どもも「歯科医院に行くのが怖い」「歯医者さんが怖い」という人が多いようです。これは「歯科恐怖症」と言われています。歯に痛みがあっても、歯科医院に行くほうが怖いので思わず我慢してしまうそうです。今回はそんな歯科恐怖症とはどんなものなのか、克服する方法はあるのかなどご紹介します。

歯科恐怖症とはどんなもの?

文字通り、歯科医院に行くことに恐怖を感じることを歯科恐怖症と言います。歯科恐怖症の人は歯科医院に行くことを考えるだけでも動悸が激しくなったり、冷や汗が出たり、手足が震えてしまうそうです。

歯科恐怖症の原因は?

恐怖の対象は人それぞれ異なりますが以下のようなものに恐怖を感じるようです。

・歯科医院内の薬品の匂い
・ドリルが並んでいる様子
・診療台の椅子に座った瞬間
・口内に器具が入る瞬間
・ドリルや器具を使用するときのキュイーンという高い音

これらは嗅覚や触覚、聴覚で感じて、恐怖の感情が出てくるようです。その他にも過去の経験からトラウマになり、恐怖を感じる人も多いです。

・子供の時に恐怖から泣いてしまい、泣きながら治療を受けた記憶が残っている
・治療の際に痛みが強くてそれが忘れられず、また治療の時に痛くなるのではと思ってしまう
・血に対して恐怖心を抱いており、実際に過去の治療で出血があり、今後も治療のたびに血が出てしまうのではと思っている
・口の中に器具を入れられてえづいてしまい、歯科医院に行くたびに嘔吐反射が出てしまうのではないかと思っている

その他にも、固定のイメージから歯科医院に恐怖を感じる人も多いです。「歯科医院に行くと、痛い治療を受けなければならない」という固定のイメージです。他にも、「歯を削る」「神経を取る」というような説明からグロテスクな状態をイメージしてしまう人もいます。

こんな状態になってしまったら歯科恐怖症かも

「怖い」と思っても「治療のためなら・・・」と我慢できるのであれば、歯科恐怖症は軽度なものかもしれません。ですが、「歯科医院に行く」と考える、もしくは実際に歯科医院に行った時に以下のような状態になってしまうと、歯科恐怖症は重度な状態かもしれません。

・手足が震える
・呼吸が荒くなる
・心臓がドキドキと早くなる(動悸が早くなる)
・手や足に力が入りすぎてしまう
・目眩がする
・治療前から吐き気がする
・感情が不安定になる
・座っていられないほど緊張する

歯科恐怖症の人は歯に異変が起きていても、恐怖から歯科医院に行けず、行ったとしても上記のような状態になって歯科医師や周りの人に迷惑をかけてしまうと考え、さらに通院から遠のいてしまうのです。

歯科恐怖症を克服する方法はあるの?

歯科医院に行きたい、行かなければならないのに恐怖から行けないというのはとても困りますよね。以下では歯科恐怖症が少しでも和らぐような方法を紹介します。

(まずはじめに)
「恐怖」という感情は「自分の身を守るための感情」です。危険を避け、自分を守らなければという防衛本能があるので人は恐怖を抱きます。恐怖を克服するというのはとても大変なことです。そして、恐怖という感情が湧き上がるのはその人自身のせいではありません。自分で自分を追い詰めてしまうとより恐怖が心に深く刻まれてしまいます。怖いのは自分のせいだと責めないでくださいね。

すぐ出来る歯科恐怖症を和らげる方法

鼻呼吸を意識する

歯科医師が自分の口の中に器具を入れる時に嘔吐反射が出てしまうのではと思っている方は、ゆっくりと鼻呼吸をしてみてください。口を開けているためそこから空気を入れようとすると口の中に意識が集中してしまいます。鼻でゆっくりと空気を吸いましょう。

好きな香りのアロマオイルやハンドクリームを持っていく

好きな香りを嗅ぐとリラックス効果があります。待合室などで待っている時に好きな香りのアロマオイルを香ってみてください。好きな香りのハンドクリームがある場合はそれを使ってみるのもおすすめです。特にラベンダー、ベルガモット、ゆずなどの香りがリラックスできると言われています。香水は待合室で使ってしまうと施設や周りの人の迷惑になる可能性があるので、あらかじめハンカチなどに振っておいて香りを嗅ぐといいでしょう。

思い切って問い合わせをしてみる

歯科医院に行く際に、電話で診てもらいたい内容を伝え、「歯科恐怖症なのですが・・・」と思い切って問い合わせしてみましょう。怖がらず、恥ずかしがらずに相談してみてください。その問い合わせから、歯科医院は歯科恐怖症の人に対してどのような対応をしてくれるのかを教えてくれるはずです。また、どのような流れで治療していくのかも質問しましょう。どんな治療をするのか説明してもらうことで、今後の流れがわかり恐怖心も薄れるかもしれません。

無痛治療で歯科恐怖症を克服?

「歯科医院に行くと痛い治療が待っているのでは」というイメージから恐怖を感じる人も多いです。そこで、「無痛治療」というものがあるのはご存知でしょうか。具体的には静脈内鎮静法や笑気麻酔を使い、歯を治療する方法です。

静脈内鎮静法とは

恐怖や不安を鎮めるために麻酔を使う方法です。点滴で麻酔を入れ、麻酔が効いてくると頭がふわふわとしてとてもリラックスしている状態になります。眠っている感覚に近く、実際に眠ってしまう人も居るようです。この方法は痛みを和らげる効果がありますが、無痛にはなりません。点滴で麻酔を入れた後に治療する箇所の痛みを感じなくさせるために局所麻酔を使います。かなりリラックスした状態で治療を行うので、恐怖や不安などを感じなくなり、治療すること自体が気にならなくなるようです。

笑気麻酔とは

笑気というガスと、酸素が混ざったものを鼻から吸う方法です。約5分で、お酒で酔ったようなふわふわとした感覚になり、不安や恐怖が和らぎます。眠ってしまう麻酔とは異なるため意識があり、喋ることもできます。痛みを和らげる効果もありますが、静脈内鎮静法と同じように無痛にするためのものではないので、痛みが強くなる可能性がある場合は局所麻酔も同時に行います。大人だけでもなく子どもも利用ができます。

上記2つの方法で、不安や恐怖の感情を麻酔によって落ちつかせることが出来ます。「無痛治療」によって恐怖心が和らぎ、治療を終えたことで歯科に対する「怖い」という感覚がなくなった、歯科恐怖症を克服できたという人もいるようです。歯の治療に対して恐怖の感情が強く、治療中に落ち着ける自信がない方は「無痛治療を行っているか」、もしくは「静脈内鎮静法」や「笑気ガス」を使用した治療を行っているか、歯科医院に問い合わせてみてはいかがでしょうか。

まとめ

歯科医院に対して恐怖心を抱いている人は大人も子どもも多く存在します。一度恐怖を抱いてしまうとその感情を無くすのはとても大変です。歯科恐怖症の人が「歯科医院に行って治療をする」ことはとてもハードルが高く感じますが、少しでも落ち着けるように、ちょっとしたリラックス方法から試してみてください。そして歯科医師も、患者さんの恐怖心が少しでも和らぐように努力を続けています。「怖くて治療が受けられない」とふさぎ込んでしまう前に、不安なことや歯科恐怖症について歯科医師にぜひ相談してみてください。