歯のクリーニングの効果とは?歯石と歯垢って何が違うの? | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2019年5月7日

あなたは普段、1回の歯磨きにどのくらいの時間をかけていますか?平均では1分から3分くらいの人が多いようです。では、歯磨きにかける時間はどのくらいが適切なのでしょうか?決まりや答えはないのですが、短すぎても長すぎてもよくないようです。そして残念ながら1分から3分は短い部類に入ります。ではおすすめは何分かと言うと「10分から15分くらい」です。平均からすると少し長く感じますよね。確かに、「ひたすら歯ブラシを動かす」という気持ちで歯を磨いている場合、10分は長く感じると思います。では、考え方を「歯の一本一本をツルツルにするために、上下左右隅々にブラシが行き届くように動かす」に変えてみましょう。そう考えるだけでも丁寧に磨く意識が働き、歯磨きに時間がかかるようになるはずです。さらにテレビやスマホを見ながらではなく、鏡の前で口元を見ながら歯を磨くという習慣をつけるのがおすすめです。鏡に口元が映されることで、どの部分を磨いているのかがわかりやすくなり、磨きやすさに繋がります。しかしいくら丁寧に磨いた方が良いとはいえ、15分以上時間をかけるのはおすすめできません。歯磨きの時間は長ければ長いほうがいいと思われがちですが、長時間磨いてしまうと歯ブラシの摩擦によって歯を傷つけてしまいます。歯はすり減ってしまうと元には戻りません。歯磨きは「優しく丁寧に10分から15分」を心がけて磨いてくださいね。しかし、頑張って歯磨きをしても、自分ではキレイにしきれない部分が残ってしまいます。それがいわゆる「磨き残し」です。歯ブラシの行き届かない部分は磨き残しになりやすく、磨き残しが多いと虫歯や歯周病を引き起こす原因となってしまいます。虫歯になりやすいと感じる人は、もしかしたら磨き残しが原因かもしれません。そんな人におすすめなのが「歯のクリーニング」です。「歯のクリーニング」という言葉は歯科医院で聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。しかし、実際にクリーニングをしてもらっている人は意外と少なく、「クリーニングってどんなことをするの?」「どんな効果があるの?」と思っている人も多いようです。今回は歯の汚れの種類や、歯のクリーニングはどんなことをするのかご紹介します。

歯の汚れには種類がある

歯の汚れには、いくつか種類があります。ここでは主な歯の汚れについてご紹介します。

着色汚れ(ステイン)

着色汚れとは、飲み物や食べ物が原因で歯に色がこびりつくことを指します。コーヒーやお茶が好きな人なら一度は気にしたことがあるのではないでしょうか。なぜ歯に色がついてしまうのかというと、飲み物などに含まれるタンニンという成分が原因であることが多いです。タンニンとはポリフェノールのことを指します。ポリフェノールというと身近に感じますよね。タンニンは渋みの成分なので、コーヒーやお茶だけでなくワインにも入っています。タンニンが口の中に入ると、歯の表面にあるペリクルという薄い膜と化学反応を起こします。化学反応によってペリクルは着色性のある物質も取り込んでしまうため、歯に着色汚れ(ステイン)がついてしまうのです。

歯垢(プラーク)

歯垢は文字通り歯の垢のことです。歯垢の正体は細菌の集まりです。歯垢はネバネバとした質感をしており、色は白、もしくは黄みがかった白色で、目視しにくいのが特徴です。そして虫歯の原因は歯垢である場合が多いです。歯垢の中の細菌と、食べ物や飲み物を摂取した時に含まれている糖が口内で混ざると、酸が出来上がります。歯は酸に弱く、虫歯菌は酸性の環境下では活発になってしまいます。そのため、歯が溶け出してしまったり、歯に穴を開けてしまったりと、「虫歯」の状態になってしまうのです。また、歯垢は歯磨きなどできれいに取り除けますが、取り切れず歯についたまま時間が経ってしまうと「歯石」になってしまいます。

歯石

口内に歯垢が約2日間残ってしまうと歯石に変わります。口内は常に唾液で満たされており、唾液の中には様々な成分が含まれています。そのうちのミネラル成分が、歯垢の中に含まれている細菌と混ざることで歯石に変化します。歯垢が歯石に変化すると、文字通り石のように硬くなってしまい、歯磨きでは完全に取り除けません。歯に歯石が残ったままだと、残っている歯石にさらに歯垢を集めてしまうため、細菌の固まりがより大きくなり、歯石が大きくなるという悪循環に陥ってしまいます。その悪循環によって虫歯や歯周病を引き起こしてしまうのです。

歯のクリーニングで着色汚れ、歯垢、歯石もきれいに

歯科医院で「歯のクリーニング」をしてもらうことで、上記で紹介した「着色汚れ」「歯垢」「歯石」もキレイに落としてくれます。特に着色汚れや歯石は日常の歯磨きでなかなか落とせないのですが、そんな頑固な汚れも落とすことが出来るのです。

歯のクリーニングはどんなことをするの?

歯科医院によって歯のクリーニングの内容は違う場合があるので、詳細は歯科医院に直接問い合わせてみてください。基本的には以下のような流れでクリーニングすることが多いようです。
①歯垢を染め出して見えるようにする
②歯石除去
③強い水流で汚れを落とす
④歯の表面を研磨してツルツルにする
⑤フッ化物で歯のコーティングをする

歯のクリーニングで口内トラブルの予防、改善ができる

日々どんなに丁寧な歯磨きをしていても、デンタルフロス、歯間ブラシ、マウスウォッシュを併用してきれいに仕上げていても、自分ではどうしても気づきにくい死角となる場所があり、そこに歯垢や歯石、着色汚れが残ってしまいます。汚れの蓄積は口内環境を悪化させ、虫歯や歯周病、口臭が発生してしまいます。歯のクリーニングでは死角となっている場所もきれいにすることができます。口内全体をきれいに保つことで虫歯や歯周病を予防できますし、においの発生源となる細菌を落とすことで口臭も防げるようになります。また、歯をクリーニングする時に虫歯や歯周病になっていないかも確認するため、虫歯や口内トラブルの早期発見が可能になるのです。

歯のクリーニングはどのくらいの頻度がおすすめ?

歯のクリーニングは定期的にしてもらいましょう。頻度としては2~3ヶ月に1回がおすすめです。「歯科医院は歯が痛くなったら行くところ」と考えている人も多いのですが、虫歯や歯周病は早期発見、早期治療をすることが大切です。定期的に歯科医院に行くことで、虫歯や歯周病などの歯の病気にかかりにくくなり、今後「病気のせいで歯を抜く」という状況にならずに済むかもしれません。生涯自分の歯で生活することはQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上に繋がります。「最近歯科医院に行っていないなあ」と思った方は、定期検診も兼ねて歯のクリーニングに行ってみてはいかがでしょうか。

歯のクリーニングの料金は?

歯のクリーニングは保険適用内か、保険適用外の自由診療かで金額が変わります。保険適用内の場合はおおよそ3000円、自由診療の場合は5000円以上が多いようです。保険適応内のクリーニングと、自由診療のクリーニングは金額が違うだけでなく、クリーニングの内容も違う場合があるので、まずは歯科医院に問い合わせてみてくださいね。

まとめ

歯の汚れには種類があり、日々の歯磨きだけでは取り切れない汚れもあります。取り切れない汚れのせいで口内環境が悪化し、虫歯や歯周病になってしまったり、口臭の原因となっているかもしれません。歯のクリーニングをすることで、自分では除去しきれない汚れもしっかり落とせるため、虫歯や歯周病を予防することが出来ます。「痛くなってから歯科医院に行く」のではなく「予防のために歯科医院に行く」ことで歯の健康を長期間保てるようになるのです。気になる人はまずはかかりつけの歯科医院に相談してみてください。