除菌水は歯科でどう使われているの?効果や使用方法を紹介 | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2019年6月26日

あなたは「除菌」「殺菌」「滅菌」「抗菌」「消毒」の違いはご存知ですか?簡単に言うと以下のようなイメージです。

「除菌」→だいたいの菌を取り除くこと
「殺菌」→菌を殺すこと
「滅菌」→すべての菌を殺すこと
「抗菌」→菌が増えるのを防ぐこと
「消毒」→病原体となる微生物を取り除いたり殺したりすること

今回の記事では「除菌水」についてご紹介するので、上記の定義で説明すると「菌を取り除く効果がある水」ということになります。昨今歯科業界でも注目されている除菌水ですが、除菌水とはどんなもので、歯科医院でどのように使用されているのか、また家庭での使用方法について調べました。

そもそも除菌って何?

除菌とは簡単に言うと「だいたいの菌を取り除くこと」ということになります。「だいたいということは、全ての菌を殺すわけではないの?」と思われる方もいるかもしれません。ですが除菌という表記でも、すべての菌を殺す強い殺菌力が強いものも存在します。そもそも商品によく使われている「殺菌」や「消毒」といった表記は「医薬品」と「医薬部外品」だけ使用できると薬事法で定められています。除菌水は2019年現在「医薬品」でも「医薬部外品」でもないので、「殺菌水」や「消毒水」といった表現ができないのです。ですがあくまで表現ができないだけなので、「除菌」「滅菌」「抗菌」と表記されていても全ての菌を殺す強い殺菌力のある商品はたくさんあり、今回紹介する除菌水もその一つと考えてよいでしょう。

除菌水の成分、次亜塩素酸水(じあえんそさんすい)とは

除菌水とはいわゆる通称で、主に次亜塩素酸の含まれた水溶液である次亜塩素酸水のことを指します。次亜塩素酸水には非常に強い殺菌力があり、細菌だけでなくノロウイルスやインフルエンザ、O-157などのウイルスも殺す効果があります。特にノロウイルスを殺菌できる消毒剤は少ないため、ノロウイルスの流行時期である12月~3月は次亜塩素酸を使用した消毒をすべきと言われています。次亜塩素酸水の消毒剤はドラッグストアや薬局でも販売されています。ちなみに洗濯用洗剤売り場に並んでいる塩素系漂白剤には「次亜塩素ナトリウム」という成分が含まれています。次亜塩素酸水と名前が似ているものの、全くの別物なので注意が必要です。

次亜塩素酸水は人体に安全?

次亜塩素酸水には様々な細菌やウイルスに対する強い殺菌力があることがわかっていますが、それほど強い殺菌力があるなら人体に使っても安全なのか不安に思う方もいるのではないでしょうか。次亜塩素酸の安全性は厚生労働省の研究機関が研究しており、消毒に使用しても人体や動物に対して安全であるという研究結果が出ています。また次亜塩素酸は有機物と交わると水になります。使用方法を守って適切な濃度で使えば、子どもやペットがいる家庭でも安心して使える成分なので、「安全かつ強力な殺菌力がある消毒剤」として様々な場面で使用されています。

歯科における除菌水

次亜塩素酸水である「除菌水」は、歯科において以下のような場面で使用されているようです。

シリンジ

歯科医院での治療の際に、口内に水や風を吹きかける器具をシリンジといいます。シリンジから噴出される水に除菌水が使われていることがあります。

うがいの水、手洗いの水

歯科医院でのうがいをする時の水や、手洗いの水にも除菌水が使われていることがあります。

除菌水を使うと虫歯予防ができる?

除菌水の成分である次亜塩素酸水は細菌やウイルスを殺す力があるので、次亜塩素酸水を口に含むことで口内の細菌も殺してくれます。口の中には常に様々な細菌がおり、虫歯や歯周病も細菌が原因です。また、口臭の発生も口内の細菌が原因となっていることがほとんどです。除菌水を使うことで、次亜塩素酸水が病気の原因となる細菌を殺してくれるので、継続して使用することで虫歯や歯周病、口臭の予防ができるようになります。

家庭でも除菌水が使える?

2019年現在、口内に使うための除菌水はドラッグストアなどで一般発売されていません。また消毒用として販売されている次亜塩素酸水は口をゆすぐためのものではないので注意が必要です。口内をゆすぐための除菌水は、除菌水を使用している歯科医院で購入できます。そして家庭で除菌水を使う際には、以下のような使用方法がおすすめです。

家庭での除菌水の使い方
①規定量を口に含み、しっかりと口内をゆすぎます。このとき塩素独特の臭いがすることがありますが、口内の汚れ(タンパク質)と反応して臭いを発しているだけなので、人体に悪影響はありません。
②除菌水を口に含んだまま歯ブラシでブラッシングします。歯と歯茎にも除菌水が行き渡るように丁寧に磨きましょう。
③ブラッシングが終わったら、口の中に残っている除菌水でうがいをしたら完了です。

塩素の臭いが気になる場合は、喉をうがいした後に水で口をゆすいでください。除菌水を使い続け口内から塩素の臭いがしなくなると細菌やウイルスが減っている証拠です。朝・昼・夜に使用することが一番効果的ですが、忘れてしまったり時間が取れない場合は夜だけでも実施しましょう。

まとめ

次亜塩素酸水は元々消毒剤として病院で使用されていましたが、近年は歯科医院でも「除菌水」として虫歯予防や歯周病予防のために使用されています。次亜塩素酸水の強い殺菌力は口内の細菌を死滅、除去してくれるので、虫歯や歯周病だけでなく口臭も予防できます。除菌水はドラッグストアやスーパーで販売されておらず、除菌水を使用している歯科医院であれば購入ができるようになっています。除菌水はお口のトラブル予防だけでなく、ノロウイルスやインフルエンザの予防にも効果が期待できるので、気になる方は是非歯科医院に問い合わせてみてください。