知覚過敏の原因はストレス?どんな治療方法があるの? | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2019年7月1日

知覚過敏は子どもから高齢者まで、どの年代でも発症する可能性がある疾患です。実際に私の友人も10代から知覚過敏に悩まされており、冷たい物を食べることを少しためらうようになっていました。知覚過敏のせいで夏の暑い日に冷たい飲み物が飲めなかったり、アイスが食べられないのは悲しいですよね。では、一体何が原因で知覚過敏になってしまうのでしょうか。今回の記事では知覚過敏の原因はどんなものがあるのか、そして知覚過敏の治療方法についてご紹介します。

知覚過敏ってどういう状態?

歯を磨いている時や、冷たいものを飲んだり食べたりしているときに歯が痛みを感じたり、染みるなどの症状がある場合は、知覚過敏になっているかもしれません。歯は主に2つの層と神経でできており、一番外側の層がエナメル質、エナメル質の内側にある層が象牙質、象牙質の内側にあり歯の中央部分にあるのが歯の神経です。一番外側であるエナメル質には痛覚がないため、冷たいものが触れたり、歯を磨くときに歯ブラシがあたっても痛みを感じることはありません。ですがエナメル質の内側の象牙質には、歯の神経に通じるとても小さな穴が複数空いてるため、象牙質に冷たいものや歯ブラシが触れたりすると痛みがあったり、染みたりしてしまいます。虫歯や歯周病、外傷などによってエナメル質が溶けて薄くなってしまったり、欠けたりしてしまうと、象牙質が外側に出てきてしまい、知覚過敏になってしまうかもしれません。ちなみに知覚過敏は、冷たいものだけでなく温かいものを飲んだり食べたりする時や、歯に風があたった時でも痛みがあったり、染みたりすることがあります。

知覚過敏になる原因

以下では、代表的な知覚過敏の原因を紹介します。

虫歯が原因

虫歯菌がエナメル質を溶かしてしまうと、象牙質が外側に出てきてしまいます。象牙質には歯の神経に通じる小さな穴が空いています。そのため象牙質が外側に出ている状態で冷たいものや温かいものを口に入れると、象牙質を通して刺激が歯の神経に伝わってしまうため、痛みや染みるなど知覚過敏の症状が出ることがあります。

ブラッシングが原因

知覚過敏の原因は、長年の強いブラッシングのせいかもしれません。強く力を入れて磨くブラッシングを続けてしまうと、歯は少しずつすり減ってしまいます。歯のエナメル質は「ハイドロキシアパタイト」というとても硬い物質でできており、ハイドロキシアパタイトはダイヤモンドと同じレベルの硬さを持っています。しかし強い力が長期間掛かり続けると、エナメル質が少しずつすり減り、象牙質が外側に出てきてしまい、知覚過敏を引き起こすことがあります。

歯周病が原因

歯周病は歯茎に炎症が起こる病気です。歯茎に炎症が起こると、歯茎が弱ってしまい少しずつ下がり、歯の根元部分が外側に出てきてしまいます。歯の根元部分にはエナメル質がなく、象牙質と神経で構成されています。象牙質はとても小さな穴が複数空いており、穴を通して内側の歯の神経に刺激を伝えます。そのため、歯周病が進行してしまうと知覚過敏の症状も出てしまうかもしれません。

歯ぎしり、食いしばりが原因

元々噛みあわせが悪かったり、日頃のストレスが原因で歯ぎしりや食いしばりをしてしまう人が、知覚過敏の症状を訴えることがあります。歯ぎしりや食いしばりは歯や顎にとても強い力が掛かります。その力は食べ物を食べる時の倍以上かかると言われています。そのため歯ぎしりや食いしばりが続いていると、歯がすり減ってしまったり、歯が欠けてしまうことがあります。歯ぎしりや食いしばりによって歯の一番外側の層であるエナメル質がなくなってしまうと、象牙質が外側に出てきてしまい、知覚過敏になる可能性があります。

ストレスが原因

日頃のストレスや疲れが原因で、今まで何もなかった歯が痛みだしたり、冷たいものや温かいものが染みたりするなどの症状が出ることがあります。この痛みは「非歯原性歯痛(ひしげんせいしつう)」という名称がついており、非歯原性歯痛とは、歯や口腔以外の体のどこかに歯痛の原因となる疾患があったり、ストレスなどの精神的なものが原因で歯が痛くなったり、染みたりすることを指します。非歯原性歯痛は一時的なものもあれば、長期間続くものもあります。

上記の他にも、「ホワイトニングの薬剤が原因」「甘い物の食べ過ぎや飲み過ぎが原因」で知覚過敏になることがあります。

知覚過敏の治療方法とは

知覚過敏の治療方法や、対処方法は以下のようなものがあります。

歯をコーティングする

エナメル質がすり減り、象牙質が外側に出てきてしまっている場合、フッ素を塗ってコーティングすることで、痛みや染みるなどの症状を抑えることができます。また詰め物や被せ物を作るためのレジンという素材を使ってコーティングすることもあります。

知覚過敏を引き起こしている病気の治療をする

虫歯や歯周病などで知覚過敏が起きている場合は、原因となっている歯の病気を治療することで知覚過敏も治る可能性が高いです。特に歯の痛みや染みるなどの症状がある時は、虫歯になっていることが多いので、痛いと思ったら早めに歯科医院で診てもらいましょう。ちなみに虫歯の治療で歯を削る際に、歯の神経が外圧に反応して知覚過敏の症状が起きることがありますが、一時的なことが多く、数日経つと治まるようです。

噛みあわせの治療をする

歯ぎしりや食いしばりがある場合は、噛みあわせの治療を行うことで知覚過敏も治るかもしれません。歯ぎしりや食いしばりは、マウスピースを使った治療を行うことで、歯へのダメージを減らし、歯のすり減りを抑止することができます。

ストレスを減らす

ストレスや疲れが溜まっていると虫歯や歯周病など歯の病気になっていなくても非歯原性歯痛によって知覚過敏の症状が起こることがあります。ストレスを減らすのはなかなか難しいことですが、日頃から十分に休息を取るようにしたり、気持ちをリフレッシュする時間を作りましょう。

まとめ

知覚過敏は身近な疾患ですが、日々のケアで予防することができます。まずは歯を磨くときはやさしく、力を入れて磨かないようにしましょう。また、歯の根元や隅まで行き届くように丁寧に磨いてください。知覚過敏用の歯磨き粉を使って歯を磨くのもおすすめです。知覚過敏用の歯磨き粉には硝酸カリウムや乳酸アルミニウムなどが入っており、これらの成分は象牙質の神経に通じる小さな穴をコーティングする作用があります。知覚過敏用の歯磨き粉はドラッグストアやスーパーでも販売しているので、気になる方は是非一度試してみてください。そしてもし歯の痛みや染みるなどの症状が出てきたら、原因を特定し早期治療するためにも、我慢せず早めに歯科医院に行きましょう。