歯磨き粉の医薬品、医薬部外品、化粧品ってなにが違うの? | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2019年7月18日

普段使っている歯磨き粉はどうやって選んでいますか?使い慣れたもの、値段が安いもの、虫歯や歯周病を予防するためのものなど、選ぶ理由は人それぞれ異なります。そしていざ選ぼうと思っても歯磨き粉は次々と新商品が発売されているため、膨大な商品の数からどれを選んで良いのか迷ってしまいますよね。そこで、歯磨き粉選びで迷っている人は薬用成分が入っているかどうかで選んでみてはいかがでしょうか。歯磨き粉は薬用成分が入っている「医薬品」「医薬部外品」、薬用成分が入っていない「化粧品」の3つに分けられます。そして「医薬品」と「医薬部外品」は、言葉は似ているのですが内容と効果に違いがあります。今回の記事では医薬品の定義、「医薬品」と「医薬部外品」と「化粧品」の歯磨き粉は何が違うのか、そして虫歯や歯周病予防におすすめの薬用成分について解説します。

医薬品ってなに?

医薬品とは「病気の予防や治療のために使用する薬品」を指します。「一般用医薬品」「要指導医薬品」「処方薬」の3つに分類され、医薬品の歯磨き粉は「一般用医薬品」として販売されています。

一般用医薬品とは

一般用医薬品とは、ドラッグストアなどで販売されている医薬品のことです。一般用医薬品は4種類に分かれます。

・第一類医薬品
・第二類医薬品
・指定第二類医薬品
・第三類医薬品

数字が少ない医薬品ほど飲み合わせてはいけないものが多く、また副作用のリスクもあるので、使用時は注意が必要です。そして第一類医薬品は薬剤師が販売時に説明をする義務があります。そのため薬剤師が不在の売り場で第一類医薬品を購入するとはできません。その他の薬は薬剤師や登録販売者の説明がなくても購入できます。しかし日常的に飲んでいる薬があったり、アレルギーや持病の心配がある場合は、薬剤師または登録販売者に相談したほうがよいでしょう。

医薬部外品とは

医薬部外品は医薬品ではありません。ですが病気予防などに効果がある成分が入っているものを指します。医薬品は販売について制限があるため、ドラッグストアや薬局でしか購入ができませんが、医薬部外品は特に制限がないため、スーパーやコンビニ、生活雑貨店、ネットショッピング等でも購入ができます。

化粧品とは

実は歯磨き粉も化粧品の一つです。化粧品は口紅などのメーキャップ用品やスキンケア用品の他に「体を清潔にするための物」も含まれるので、歯磨き粉はもちろん、歯ブラシやマウスウォッシュ、フロスなども化粧品になるのです。

医薬品、医薬部外品、化粧品、それぞれの歯磨き粉の違いは?

歯磨き粉は成分によって医薬品、医薬部外品、化粧品に分けられます。それぞれどのような違いがあるのでしょうか。

医薬品の歯磨き粉

薬用成分が入っており、症状を緩和する効果のある歯磨き粉は医薬品に分類されます。2019年4月現在、医薬品として販売されている歯磨き粉のほとんどが歯周病対策の商品です。医薬品の歯磨き粉は他の分類のものに比べて種類が少なく、高価な物が多いのですが、症状を緩和する効果があるものは医薬品として販売されているものだけです。そして医薬品の歯磨き粉だけがパッケージ等に効果、効能を表示することができます。医薬品として歯磨き粉を販売するには、医薬品製造販売の申請をし、厚生労働大臣からの許可が必要です。

・虫歯
・歯周病
・口臭
・着色汚れ
・タバコのヤニ取り

2019年4月現在、ほとんどの歯磨き粉が医薬部外品です。1つでも薬用成分が入っており、厚生労働大臣もしくは都道府県知事から医薬部外品製造販売承認を得られたものは医薬部外品として販売することができます。

化粧品の歯磨き粉

医薬品、医薬部外品の歯磨き粉と異なり、化粧品の歯磨き粉には薬用成分が入っていません。汚れを落としたり、口内をすっきりさせるための成分が入っています。そのため「虫歯や歯周病などの病気予防ができる」、または「改善ができる」とパッケージ等に書くことはできません。歯磨き粉を化粧品として販売するには、商品ごとに化粧品製造販売届を厚生労働大臣もしくは都道府県知事に提出する必要があります。

虫歯、歯周病予防におすすめの薬用成分

医薬品もしくは医薬部外品の歯磨き粉には症状を緩和する成分や、病気を予防する成分が入っており、使い続けることで効果が期待できます。以下では、虫歯と歯周病予防におすすめの薬用成分を紹介します。

虫歯予防におすすめの成分

虫歯予防には歯についた歯垢を除去する「デキストラナーゼ」が入っているものがおすすめです。デキストラナーゼは歯垢を取り除き、なおかつ蓄積するのを防ぐ効果があります。また虫歯予防として代表的な成分に「フッ化ナトリウム」があります。フッ化ナトリウムは歯をコーティングして、虫歯菌が歯を侵食するのを防ぎ、歯の再石灰化を助けてくれます。

歯周病予防におすすめの成分

歯周病を予防するには殺菌成分や抗炎症成分が入っている歯磨き粉がおすすめです。「イソプロピルメチルフェノール」は歯周病の原因となる菌を殺し、歯や歯茎を清潔に保つ成分です。また抗炎症成分の「トラネキサム酸」は歯茎からの出血や腫れを抑えることができます。

まとめ

歯磨き粉は「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」の3種類に分けられます。そして医薬品と医薬部外品の歯磨き粉は虫歯や歯周病、口臭などの予防が期待できます。特に医薬品の歯磨き粉は販売している種類が少なく、高価なものが多いのですが、使い続けることで症状の改善を実感できる人が多いようです。まずは歯磨き粉のパッケージ裏などを確認して、どんな症状の予防、改善ができるのか確認してみてください。また歯科医院では歯科専売品の歯磨き粉も販売しています。歯科専売品の歯磨き粉の多くは医薬部外品で、成分も一般的に売られているものと異なり、大人はもちろん子どもも使いやすい低刺激なものを取り扱っています。気になる方は歯科医師や歯科衛生士に相談してみてください。自分の気になる症状に合わせた歯磨き粉を選んで、口内の健康を保ちましょう。