歯のレントゲンの見方が知りたい!なぜ撮るの? | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2019年8月7日

歯科医院に行くとレントゲンを撮ることがよくあります。レントゲンを撮ることで、外見ではわからない内部も確認できるようになります。実際に歯科医院でレントゲンを撮った時に、私は左下の親知らずの下に別の親知らずが生えていることがわかりました。見た目は普通の親知らずで、痛みも異変もなかったため、レントゲンを見て驚きました。他にもレントゲンには白っぽく写っている歯や、グレーっぽく写っている歯があったのですが、どう見ればいいのか、また色によってどんな違いがあるのかわからず、思わず歯科医師に「レントゲンってどうやってみればいいんですか?」と聞いてしまいました。今回の記事では、歯科で使われるレントゲンはどういったものなのか、そしてレントゲンの見方についてご紹介します。この記事が、歯科医院でレントゲンを撮った時に役立つものになると幸いです。

レントゲンとは

レントゲンは「X線撮影」とも言われます。X線は放射線の一種で、物質を透過する性質を持っています。その性質を利用して画像に投影することで、外見だけではわからない人体の内部を見ることができるのです。つまりレントゲンを使った検査とは、「X線を使って体の内部を画像で映し出す検査」のことを指します。このX線は1895年にヴィルヘルム・レントゲンという人物が発見したことから、発見者の名前を引用して「レントゲン」と呼ばれるようになりました。ちなみにレントゲン本人はX線のことをレントゲンと呼ばれることを良く思わず、ずっと「X線」と呼んでいたそうです。

歯科で使うレントゲンとは

歯科で使うレントゲンにはいくつか種類があります。多くの歯科医院で特に使われているのは「デンタルレントゲン」と「パノラマレントゲン」という2種類です。デンタルレントゲンは1~4本程度の歯を写し出すために、パノラマレントゲンは歯や顎など口周り全体を1枚で写し出すために使われています。他にも三次元で口周りや顔全体を写し出せる歯科用CTや、矯正治療のために顔や頭部など全体像を正面と横から撮影するセファロレントゲンがあります。歯科で使うレントゲンの種類については、別記事で詳しく紹介しています。

レントゲンの見方

以下では、デンタルレントゲンやパノラマレントゲンなど白と黒で写し出されるレントゲンの見方をご紹介します。

柔らかいものは黒く、硬いものは透明度が低いものほど白く写る

レントゲンでは、歯や骨など硬いものは白っぽく写り、歯肉や血管など柔らかいものは黒っぽく写ります。人体の中で一番硬い部分は歯です。物質の硬さを示す単位にモース硬度というものがあり、1~10でまでで表します。骨のモース硬度は4~5ですが、歯の硬さは7~8です。レントゲンを撮ると顎骨などよりも歯の方が硬いため、より白っぽく写るのです。ちなみに人体以外で硬いものの例を上げると、世界一硬い鉱物と言われるダイヤモンドのモース硬度は10で、鉄のモース硬度は4です。歯は鉄よりも硬く、ダイヤモンドなどの鉱石に近い硬さを持っているのです。また銀歯や金歯がある場合は、レントゲンを撮ると歯や骨よりも白くはっきりと写し出されます。これは歯や骨と金属では透明度に違いがあり、金属のほうが歯や骨に比べて透明度が低いためです。

健康な歯は白く、疾患など何か異常がある歯は黒く写る

健康で虫歯や歯周病などの疾患がない歯は白く写りますが、虫歯になっている歯は、虫歯に侵されている箇所が黒く写ります。また歯周病になっている場合、レントゲンを撮ると歯と歯の間に黒い隙間が写り、重度の歯周病ほど黒い隙間が大きく写ります。レントゲンは虫歯や歯周病の発見や、進行度合いを確認するためにも活用されています。

歯の神経を取ると歯の中が白く、神経をとっていない歯は中が黒く写る

歯の中央部分には、管のように細長い歯の神経があります。例えば、歯の表面だけでなく中の神経まで侵食した重度の虫歯になってしまうと、歯の神経を取り除く治療をすることがあります。神経を取り除いた歯はレントゲンを撮ると歯の中が白っぽく写り、反対に神経を取っていない歯は、歯の中に黒い管のようなものが写ります。また歯の神経が炎症を起こしている場合は、神経の周辺が黒く写ることがあります。

歯のレントゲンは撮らなくてはだめ?

なぜ歯科ではレントゲンを撮ることが多いのでしょうか。理由は「外見だけでは何が起きていて、どんな疾患があるのか判断できないから」です。歯の外見を見てわかることはほんの一部であり、歯と歯の間や、歯の中、顎骨などの異常は外見だけではわかりません。レントゲンを撮ることで、外見だけでなく歯や口の中まで確認することができます。また歯の疾患は原因が1つだけとは限らず、複数の箇所が疾患を悪化させていることもあります。歯や口周りなど全体から因果関係を調べるためにも、レントゲン検査は重要かつ必要なのです。

まとめ

歯科医院では患者さんにとってより良い、そしてより確実な治療を行うための検査としてレントゲンを撮っています。歯は異常や疾患の原因が外見だけではわからないからです。歯科医院でレントゲンを撮ったら、レントゲンの見方や疑問に思う所を歯科医師に質問してみてください。自分の歯や口周りの状態を知ることができますし、病気や治療に対する理解度が高くなります。健康な歯を長く保つためにも、疑問点は気軽に質問してみましょう。