抜歯後の食事や注意点が知りたい! | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2019年8月29日

親知らずや虫歯、歯周病などで抜歯をする時、麻酔を打っていても痛みがあるのではと恐怖を感じる人は多いです。歯を抜く時の痛みは耐え難いものであり、大昔抜歯は刑罰として使われていたという話もあります。私はこの話を知った時に麻酔がある時代に生まれて良かったと心から思いました。とはいえ抜歯は想像するだけでも恐怖を感じますし、麻酔を打つ時の注射も痛いのではと思ってしまいます。近年は治療する際の恐怖や痛みを抑えるために、無痛治療を取り入れている歯科医院があります。また麻酔を打つ時の痛みを抑えるために電動注射器を導入しているところもあるので、痛みが怖いという人は事前に歯科医院に問い合わせてみてください。そして治療中の痛みも気になりますが、抜歯は治療後に患部が痛むこともあります。治療を終え、麻酔が切れた後にズキズキと痛みはじめるため、気になってご飯が食べられないという人もいるようです。抜歯後の口内は繊細な状態なので、食事や生活習慣など気をつけなくてはなりません。今回は抜歯後の注意点や、抜歯後におすすめな食事についてご紹介します。

抜歯後の注意点

①抜歯後は患部を触らない。

抜歯後の患部はゼリー状の血液の塊が付着していることがあります。これは血餅(けっぺい)といい、血を止めて患部を治癒するためにできた「かさぶた」のようなものです。血餅が剥がれてしまうと再び出血する可能性があります。抜歯後の血餅はとても重要な役割があり、血餅が取れてしまうと歯を支える歯槽骨という部分が露出してしまいます。歯槽骨が露出している状態を「ドライソケット」といい、ドライソケットになってしまうと少しの刺激でも大変な痛みを伴います。抜歯後の患部は気になっても指や舌で触らないようにしましょう。

②うがいはなるべくしない。する時は優しく。

抜歯後の患部は不安定な状態なので、ふいに出血する可能性があります。そのため口内に血が広がって気持ち悪くなってしまうかもしれませんが、うがいをすると血餅が剥がれてしまうかもしれません。なるべくうがいはせず、口内の血が気になる場合は、ティッシュなどに優しく吐き出して、患部や血餅に刺激を与えないようにしましょう。もしうがいをする場合は、優しくそーっとうがいをしましょう。喉でガラガラと音を立てて、強く水を吐き出してしまうと血餅が流れてしまうかもしれません。口の中に水を入れてそのまま吐き出すような簡易的な方法がおすすめです。

③湯船には入らず、シャワーで済ませる。

湯船に入ると全身の血行が良くなり、患部の血の流れもよくなります。患部から出血がある場合は、より血が止まらなくなる可能性があるので、湯船には入らず軽いシャワーで済ませましょう。

④お酒、タバコは控える

飲酒することで血管が広がるので、患部の痛みが増す恐れがあります。また喫煙は血管を収縮させる作用があり、体全体の血液の循環を悪くしてしまいます。血の巡りが悪いと傷が早く治らなくなってしまうので、抜歯後から1週間くらいまでお酒やタバコは控えましょう。

⑤塩分の高いもの、辛いものは避ける

塩分が高いものや辛いものはなるべく避けましょう。患部に刺激を与え痛みが出てしまうかもしれません。

抜歯後すぐの食事は難しい?

抜歯後すぐに食事を取るのはやめておきましょう。抜歯後2~3時間はまだ麻酔が効いており、口周りの感覚が麻痺しています。麻酔が効いている時に食事をしてしまうと、口の中を噛んだり、舌を噛んだりしてしまうかもしれません。麻酔はおおよそ2~3時間後に切れることが多いですが、麻酔の種類によっては6時間程効くものもあります。お腹が空いている時に食べられないのは辛いですが、麻酔が切れた後に食事を取るようにしましょう。

麻酔が切れても食事が取れない・・・

抜歯後に麻酔が切れると、痛みがあってご飯が食べられないという人もいるようです。痛みがある場合はすぐに鎮痛剤を飲みましょう。そして痛みがある状態で食事をすると、食材が患部に触れてより痛みが増してしまいます。食事を取る場合は十分に注意しながら、あまり噛まなくてもよい物を食べましょう。また抜歯後の痛みは1日から2日経てば少しずつなくなる人が多いのですが、1週間経っても痛みがある場合は患部に異常が起きている可能性が高いです。すぐに歯科医師に診てもらいましょう。

抜歯後におすすめな食事

抜歯後~5日目くらいまで

抜歯後から5日目くらいまでは口が大きく開けられないこと多いので、あまり噛まなくてもよいものを食べましょう。病院食として出される、食材をペースト状にしたミキサー食のようなものが理想ですが、家でミキサー食を作るのは手間がかかるので、以下のような食べ物がおすすめです。

おかゆ、雑炊
おかゆや雑炊はご飯があれば家で簡単に作れます。基本的に具材はない方が良いのですが、どうしても具材を入れたい場合は卵がおすすめです。実は卵は「完全栄養食」と言われているほど栄養価の高い食材です。卵1個には1日に必要な栄養素のほとんどが含まれています(食物繊維、ビタミンCを除く)。栄養不足が気になる人は、卵雑炊を作ってみてください。またレトルトタイプのおかゆや雑炊がコンビニやスーパーで販売されています。レトルトタイプは電子レンジやお鍋で温めればすぐに食べられるので、普段自炊をしない人にもおすすめです。

ゼリータイプの栄養補助食品
ゼリータイプの栄養補助食品はコンビニやスーパーで簡単に手に入り、1食分の栄養が手軽に摂取できます。しかし食べ方には注意が必要です。ゼリータイプの栄養補助食品は容器を直接吸って飲み込むものが多いのですが、吸い込みの動作は血餅が剥がれやすくなってしまいます。容器から出してスプーンで口へ運び、少しずつ食べるようにしましょう。

豆腐
豆腐にはタンパク質が豊富に含まれています。特に絹ごし豆腐は噛む回数が少なくても食べられますし、消化もしやすいです。寒い日はスープにいれたり、暑い日は冷奴にして食べるのがおすすめです。

プリンやヨーグルト
おやつが食べたい!と思ったらプリンやヨーグルトを選びましょう。ヨーグルトの場合はフルーツなどの固形物が入っていないものを選んでくださいね。

6日目以降は様子を見つつ、いつもどおりの食事に

6日目以降は口が動かしやすくなってくるので、様子を見ながらいつも通りの食事に切り替えていきましょう。しかし、麺類を食べる時は注意が必要です。うどんやそば、ラーメンなどを啜って食べてしまうと、せっかくできていた血餅が剥がれる恐れがあります。麺類を食べる場合は少しずつ口に入れて、噛むようにして食べましょう。

まとめ

抜歯後の患部は血餅というかさぶたができており、指や舌で触ってしまうと剥がれる可能性があります。なるべく刺激を与えないように気をつけましょう。またうがいによって血餅が剥がれることもあるので、うがいをする時は口に水を含んで、そーっと吐き出すようにしてください。そして抜歯後の食事はお粥やゼリーなど、噛む回数が少なくても飲み込めるものがおすすめです。患部の治癒力を高めるためにも、抜歯後は気をつけながら食事を取って、安静に過ごしましょう。