口が渇く原因はストレス?ドライマウスに注意 | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2019年9月12日

人前でなにかを発表するときは緊張しますよね。緊張した時、体はどんな状態になりますか?じわりと汗をかいたり、口の中が乾いたり、心拍数が早くなったり・・・緊張は気持ちだけでなく体にも現れます。特に緊張で口が渇くとうまく舌が回らずしゃべりにくくなるので、発表中は非常に困りますよね。この口が渇くという症状は緊張も原因の一つですが、ストレスや薬の副作用などで口が乾くこともあります。そして常に口が渇きやすい場合は「ドライマウス」になっている可能性が高く、ドライマウスは様々な不調を引き起こす原因となります。今回の記事では、口が乾く原因やドライマウスとはどんなものなのかご紹介します。

口が乾く原因

人の顔の中には唾液を作る「唾液腺」という器官があり、唾液腺は耳の下にある「耳下腺」、顎の下にある「顎下腺」、舌の下側の粘膜にある「舌下腺」と複数あります。唾液腺が正常に働いていないと唾液が出にくくなり、口が乾きやすくなります。唾液腺が正常に働かない原因は様々なものが考えられます。

ストレス

ストレスで口が乾くことがあります。悩みや不安などの精神的なストレスや、体の疲れが原因の肉体的なストレスがかかると、体内の自律神経が乱れてしまいます。自律神経は全身の機能を正常に動かす役割がある神経です。自律神経が乱れてしまうと、唾液腺が上手く働かず、口が乾きやすくなってしまうのです。

加齢

加齢により唾液腺がだんだんと縮んでしまい、唾液を作る量が減ってしまいます。また加齢によって口や顎の筋肉が衰えてしまうのも唾液量が減る原因になります。口や顎の筋肉が衰えると、噛む力が弱くなってしまいます。噛む動きは唾液腺を刺激し、唾液を多く出すように促してくれるので、噛む力が弱いと唾液の量も減ってしまいます。

口呼吸

鼻が詰まっていたり、歯並びが悪いと口呼吸になりやすいです。口呼吸が癖になると口が空いている時間が長くなるので、唾液が蒸発して口内が乾いてしまいます。また寝ている間にいびきをかいている人も、鼻詰まりが原因で口呼吸をしていて、口が乾きやすい状態になっていることが多いです。

薬の副作用

例えば花粉症の薬には、鼻水を抑えるための抗アレルギー作用がある成分を含んでいますが、一部の成分は鼻水を抑えるのと同時に唾液腺の働きも抑えてしまうものがあります。また血圧を下げるための降圧剤は利尿作用が強く、体内にある水分を尿として排出してしまうため、唾液量が減ってしまいます。その他にも以下の薬が原因で口が乾くことがあります。

・睡眠薬
・抗不安薬
・風邪薬
・胃酸の分泌を抑える薬
・頻尿を抑える薬
・抗がん剤
・免疫抑制剤

※薬以外にも糖尿病や脳血管障害、シェーグレン症候群、放射線治療などで口が乾きやすくなることがあり、主に内科系の病気が口の渇きの原因になることが多いようです。

ドライマウスとは?

ドライマウスとは唾液の作られる量が減って口内が乾きやすくなる症状を指します。日本人の4~5人に1人はドライマウスになっていると言われています。年齢は40代以降の人に多く、男性よりも女性の方がドライマウスになる傾向にあります。

ドライマウスになっている人の特徴

以下のような症状がある人は、ドライマウスになっているかもしれません。

・常に口と喉が乾いている感じがする
・口臭が気になる
・虫歯や歯周病になりやすい
・舌に筋が入っており、ひび割れている
・口が乾いてしゃべりにくい時がある
・食事のときに水など飲み物がないと飲み込みにくい
・夜中にのどが渇いて起きて水を飲んでしまう

当てはまるものが多い場合はドライマウスになっている可能性が高いです。ドライマウスは軽度なものから重度なものまであるので、気になる場合は歯科や口腔外科、またはドライマウス外来を取り扱っている医院で唾液量の検査をしてみてはいかがでしょうか。

ドライマウスになると風邪をひきやすい?

ドライマウスになって唾液量が少なくなると、唾液の持つ様々な機能が上手く働かなくなってしまうため、以下のような症状が出てくるかもしれません。

風邪を引きやすい
インフルエンザ、肺炎になりやすい

→唾液には抗菌作用があります。口の中にある細菌や、口内に入ってきた細菌を殺し、増殖を抑えてくれます。

飲み込みにくい
胃がもたれる

→唾液には消化作用があります。口に入れた食べ物と唾液が混ざることで食べ物の中にある栄養素を分解し体内に吸収しやすい形に変化させます。

口の傷が治りにくい
→唾液には粘膜の保護作用と修復作用があります。唾液がベールになって口内を守り、傷がついたときには早く治るように細胞を活性化する働きがあります。

ドライマウスを治すには

ドライマウスを治すには、まず口を乾きやすくしている、また唾液量を減らしている原因を突き止める必要があります。ストレスが原因の場合は生活環境の改善やカウンセリング、心理療法を行います。また薬の副作用でドライマウスになっている場合は、医師と薬剤師に相談し薬の用量を調整することが必要です。そしてドライマウスの原因となっている病気や症状を治すのと同時に、ケア用品を使って口内を潤したり、唾液線を刺激して唾液を分泌させる対症療法をすることもあります。対症療法は症状を和らげる措置のことを指し、ドライマウスにおける対症療法はマウスピースの装着、保湿ジェルや保湿スプレーの使用など様々なものがあります。対症療法はその人の口腔内の状況や生活環境に合わせて選ぶことが大切です。まずはドライマウスになっている原因を突き止め、どのような治療が必要なのか、そして症状を軽減するにはどのような方法がベストなのか、かかりつけの歯科医や口腔外科、ドライマウス外来などで問い合わせてみてください。


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