一般歯科とは | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院

一般歯科

歯が痛むときにまず行くところが「一般歯科」です。「歯医者さん」と聞いて多くの人が思い浮かべる歯科医院は、一般歯科を取り扱っているところがほとんどです。

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一般歯科とは

一般歯科とは虫歯や歯周病の治療、知覚過敏や炎症の処置、抜歯や入れ歯、差し歯の作成、予防歯科など基本的に健康保険が適応される診療全般のことを言います。「小児歯科」「矯正歯科」「口腔外科」「ホワイトニング」「審美歯科」「インプラント」以外が一般歯科とされることが多いです。

一般歯科と他の歯科診療科との区別

病院には「標榜科(ひょうぼうか)」というものがあり、「内科」「耳鼻科」「眼科」といった、看板やホームページなどに広告として書くことができる診療科のことを言います。歯科の標榜科は2019年現在「歯科」「小児歯科」「矯正歯科」「口腔外科」の4種類です。歯科の標榜科が定められたのは1948年で、このとき「歯科」のみが認められ、他の科は存在しませんでした。しかし時代とともに歯科医療技術が発展し、歯科医師は自分が得意とする分野を専門的に診療するようになりました。そして細分化のために「小児歯科」「矯正歯科」「口腔外科」が新たに標榜科として定められました。つまり小児歯科、矯正歯科、口腔外科以外はすべて「歯科」に含まれます。「一般歯科」は正式な表現ではありませんが、「歯科」だけではわかりにくく、他の診療科と区別するために虫歯や歯周病の治療などは「一般歯科」と呼ばれることが多くなりました。

一般歯科の診療内容

一般歯科では以下のような診療を行います。

虫歯治療

虫歯は細菌が食べ物などに含まれる糖を餌に歯をどんどん溶かしてしまう病気です。虫歯の進行度はC0からC4という値で示され、進行度によって治療方法が変わります。

C0(虫歯のはじまり)

C0の虫歯は痛みがなく、見た目は虫歯の箇所が少し濁った白色になったり、薄茶色っぽく変色することがありますが、ぱっと見て気がつくような大きな変化はありません。この状態は歯の表面部分であるエナメル質が少しだけ溶けている状態なので、歯が自己修復する機能(再石灰化)を利用し、削らずに虫歯を治すことが可能です。歯科医院では虫歯の箇所にフッ素を塗り、歯の再石灰化を促して治していきます。またフッ素が含まれた歯磨き粉を使用してブラッシングをして、しっかりと細菌を取り除けていれば治癒する可能性が高いです。

C1(虫歯初期)

C0よりもエナメル質が多く溶けており、少し穴が空いている虫歯の初期状態です。初期の場合はまだ痛みがなく、侵食範囲が狭いので基本的に再石灰化によって治せることが多いです。しかし進行度によっては虫歯の箇所を削って詰め物で穴を埋める治療をします。

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C2(虫歯中期)

エナメル質の下にある象牙質まで歯が溶けている場合は中期の虫歯です。冷たいものや甘いものを食べると歯がしみて、痛みや違和感があります。この状態は虫歯の侵食範囲が狭ければ、その箇所を削って詰め物で穴を埋めますが、侵食範囲が広い場合には被せ物で修復することもあります。

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C3(虫歯後期)

象牙質の下にある歯の神経まで虫歯になっている状態です。神経が虫歯菌に侵され、何もしていなくても激しい痛みを感じるようになります。後期の虫歯は根管治療という細菌感染した神経を数回に渡ってしっかり除去する治療を行います。根管治療は歯を抜かずに残すことができる治療ですが、高度な技術が必要とされています。

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C4(虫歯末期)

歯の表面がほとんど虫歯でなくなってしまい、歯の根元だけが歯茎に埋まっている状態です。ここまで進んでしまうと神経もひどく侵されているため、痛みを感じないことがあります。また虫歯菌が歯の根元付近まで到達していると歯茎に膿ができてしまったり、虫歯菌が血管を通って全身に悪影響を与える可能性があります。C4の虫歯は、歯の根元が残せる場合は根管治療をして被せ物で修復しますが、残せない場合は抜歯しなくてはなりません。

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歯周病治療

歯周病は主に歯垢や歯石に潜む細菌が歯周組織(セメント質、歯槽骨、歯肉、歯根膜のこと)を壊していく病気です。歯周組織が壊れてしまうと歯茎がぶよぶよと柔らかくなり、歯を支えることができなくなります。最終的に歯が抜け落ちてしまったり、抜歯せざるを得ない状況になります。歯周病は過去に不治の病と言われておりましたが、現在は治療によって進行を止めることが可能です。歯周病の治療は主に以下のような流れで行います。

①検査

まずは検査をして、進行度を確認します。歯周ポケット(歯と歯茎の間にある溝)の深さを測ったり、レントゲンを撮影して歯周組織の状態を診ていきます。

②歯垢・歯石除去

歯周病の原因となる歯垢や歯石を除去していきます。歯垢は歯についた食べかすが時間経過によって変化した細菌の塊であり、粘つきがあります。歯垢が取り除けないまま時間が経つと歯石に変化し、歯磨きでは取れないほど固くなります。まずは歯垢が歯についていたら着色する薬などを使って、普段歯のどこに歯垢が残りやすいのかチェックしていきます。歯垢が残り、色が染まった箇所を歯のクリーニングできれいに取り除いた後は、スケーリングという歯石除去を行っていきます。歯科医院で歯石を取り、毎日の歯磨きで歯垢が除去されるだけでも、ぶよぶよの歯茎が少しずつ引き締まってきます。

③軽度の歯周病:メインテナンス

軽度の歯周病の場合は歯垢と歯石をしっかり取ることで歯周病の進行を止めることができます。そしてその状態を継続するために歯科医院で定期的なメインテナンスをしていきます。

④中程度の歯周病:歯周外科手術

重度の歯周病の場合は、歯茎の炎症が重症化しとても柔らかくなるので、歯周ポケットがより深くなってしまいます。深くなった歯周ポケットには、歯石が溜まっていたり、歯の根元を守るセメント質という層が細菌に侵食されて脆くなっていることが多いです。この場合は、セメント質を取り除く「ルートプレーニング」を行うことが多いですが、それでも取りきれない場合は歯周外科手術を行います。歯周外科手術では、歯周組織が見える程度に歯肉を切開し、歯石や脆くなったセメント質を取り除いていきます。この時、歯茎の炎症がひどい場合はその部分を切除することもあります。手術後は縫合し、1週間程度様子を見て、患部の治癒が確認できたら抜糸します。この手術は「フラップ手術(歯肉剥離掻爬手術)」と言います。歯周外科手術にはフラップ手術の他に、歯槽骨を整形手術して歯垢が付着するのを防ぐ「歯槽骨整形術」や、歯槽骨を回復させる「歯周組織再生療法」があります。

知覚過敏治療

虫歯ではないのに冷たいものや甘いものがしみたり、歯磨きをしている時や歯に風があたるときに痛むのが知覚過敏です。知覚過敏は一時的なものと、象牙質の露出が原因になるものがあります。一時的な場合は基本的に時間の経過とともに症状がなくなってきます。これは歯の自己再生能力である再石灰化が機能し、痛みの感じるところを修復し続けているからです。再石灰化が追いつかず痛みが続く場合は、歯の神経の感覚を鈍らせる薬を使用して神経を沈静化させる方法があります。しかし象牙質が大きく露出している場合は薬も効かない可能性が高いです。通常、象牙質はエナメル質で覆われていますが、歯磨きの力が強すぎたり、歯周病や加齢によって歯茎が下がっていると象牙質が露出することがあります。象牙質は歯の神経の近くにあり、細かい穴がたくさん空いているので、象牙質に物が触れるだけでも神経に通じて痛みが伝わるようになっています。象牙質が露出している場合は、その部分に詰め物や被せ物をつけることで痛みを感じなくなります。

ブリッジ、入れ歯の作成

重度の虫歯や歯周病などで抜歯をしたり、怪我で歯を失ってしまった場合、ブリッジや入れ歯といった義歯によって歯の機能を補うことができます。ブリッジは複数個被せ物がつながったものを使用し、歯の無い部分の左右の歯を支えに被せ物をつけて、歯列を再現する方法です。入れ歯には部分入れ歯と総入れ歯があり、部分入れ歯は左右の歯を金具で引っ掛けて支えにします。総入れ歯は歯をすべて失ってしまった場合に適応できる方法で、歯肉に義歯をはめ込むようにして使用します。

予防歯科

予防歯科では自分の歯や口腔内がどのような状態なのか検査し、自分に合うセルフケア方法を教えてもらったり、専用の機械を使ったクリーニングを行います。定期的に予防歯科を受診することで、虫歯や歯周病を未然に防ぎ、健康な歯を長く保つことができるようになります。

治療費

虫歯、歯周病、知覚過敏、ブリッジ、入れ歯といった治療は基本的に健康保険が適応できます。ただし病気の進行度によっては保険診療ではなく自由診療になる場合もあります。

一般歯科のメリット

基本的に保険診療が多いので、安価で治療をうける事ができます。

一般歯科のデメリット

例えば虫歯の治療で被せ物をつける場合、一般歯科では主に保険診療を行うために銀合金(いわゆる銀歯)を使用した被せ物をつけることが多いです。しかし銀合金では見た目が自然な歯の色にはなりません。自然な見た目の被せ物をつけたい場合は審美歯科を取り扱っている歯科医院でセラミックを使用した治療をした方がよいでしょう。このように自分が歯科治療でなにを求めているかによって診療科を選ぶのがおすすめです。

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