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噛み合わせ

噛み合わせは「咬合(こうごう)」とも呼ばれます。噛む時に上顎と下顎が重なって、上下の歯が接することを指します。噛み合わせは歯や顎骨だけでなく、顎周りの筋肉や関節や神経も関わっています。噛み合わせが悪いと口腔環境が悪くなるだけでなく、頭痛や肩こりなど様々な症状を引き起こすことがあります。

噛み合わせ

噛み合わせの構成

噛み合わせは「顎骨」「顎の筋肉」「顎関節」「歯」「中枢神経系」で構成されています。顎は上顎と下顎に別れており、上顎は頭蓋骨と一体化していて、下顎は筋肉によって頭蓋骨からぶら下がっています。顎を動かそうとすると、まず下顎のぶら下がっている筋肉が伸び縮みして、顎関節が動きます。そして喋ったり食べ物を咀嚼するためには歯が必要で、温度や感覚を感じ取るためには中枢神経系が必要です。どれか1つでも異常をきたすと、噛み合わせが悪くなってしまうのです。

噛み合わせと歯並びの違い

噛み合わせは「歯並び」と混合されることがあります。噛み合わせは噛む時に上顎と下顎が重なって、上下の歯が接することを指し、歯並びは歯が並んでいる部分だけを指します。一般的に歯並びが悪いと噛み合わせが悪いと思われることが多いですが、必ずしもそうではありません。しかし歯並びは噛み合わせが悪くなる原因の1つとして考えられています。

噛み合わせが悪くなる原因

噛み合わせは歯並び以外にも、以下のようなものが原因で悪くなることがあります。

歯ぎしり、食いしばり

歯ぎしりや食いしばりは歯に強い力がかかるので、大きな負担をかけてしまいます。歯は強い力がかかり続けると位置が動いたり、歯自体が歯を支える骨(歯槽骨)に吸収されることがあります。また歯が割れたり、削れてしまう可能性が高まります。そして歯の生えている場所や歯の高さが変わるので、噛み合わせにも悪影響を及ぼします。

姿勢

姿勢が悪いと背骨が歪み、歪んだ位置が定位置になってしまうことがあります。長期間歪んだままでいると体のバランスが崩れてしまいます。顎関節は背骨につながっているので、背骨の歪みが顎関節の不調に繋がり、噛み合わせにも悪影響を与えることがあります。

歯を治療していない

歯が欠けてしまったり、抜けてしまった場合、治療せずそのまま放置すると、欠損した場所に向かって他の歯が動くことがあります。生えている歯が動くことで歯列が変化し、噛み合わせが悪くなってしまいます。

詰め物や被せ物が合わない

歯の治療で詰め物を入れたり、被せものをつけたあと、噛む時に上下の歯がうまく接していないと、噛み合わせの悪さに繋がります。

顎の発達障害

幼少期から柔らかいものばかり食べていると顎骨が十分に発達せず、成長後の噛み合わせにも悪影響を及ぼします。

噛み合わせが悪いと起こる症状

噛み合わせが悪いと以下のような症状を引き起こすことがあります。

咀嚼機能が低下する

噛み合わせが悪いと上下の歯が正しく接触しないので、食べ物を噛みづらくなります。食べ物が噛みづらくなると柔らかいものを好んで食べるようになり、咀嚼機能がどんどん低下して咀嚼器官が弱体化してしまいます。また上下の歯が正しく接触していないと、食べ物を細かく噛み砕けずに、大きいまま飲み込むことが多くなります。食べ物を大きいまま飲み込むと消化しにくくなり、胃に負担がかかります。咀嚼は脳に刺激を与え、活発にさせる働きがあります。咀嚼機能が低下すると脳に刺激を与えづらくなるため、認知障害などを引き起こす可能性が高くなります。

歯が割れる、削れる

噛み合わせが悪いと無意識に噛みやすい歯ばかり使うようになります。歯は極端に負担がかかると耐えきれず、割れたり削れたりすることがあります。

顎関節症

噛み合わせが悪いと必ず顎関節症になるわけではありませんが、顎関節症を引き起こす原因の一つが噛み合わせの異常と言われています。顎関節症の主症状には「口が開閉しにくくなる」「食事をする時に顎周りに痛みを感じる」「口を開閉する時にコキンと音がなる」などがあります。副症状としては「頭痛」「肩こり」「腰痛」「めまい」「鼻詰まり」「口の乾き」などがあり、全身に渡って症状が出ることもあります。顎関節症は自然と治る軽度のものから、普通に生活することも難しくなるような重度のものもあります。原因のわからない頭痛、肩こり、腰痛などは、顎関節症から起きている可能性もあるので、長期間症状が治らない場合は顎関節症の検査を受けるようにしましょう。

歯周病の悪化

噛み合わせが悪くなると、歯周病を悪化させることがあります。歯周病は歯を支えている周りの組織(歯周組織)が細菌感染し、炎症が起きることで歯周組織を破壊してしまう病気です。噛み合わせが悪いと、噛む場所が偏るようになり、偏った歯や歯周組織に負担がかかります。負担がかかり続けると歯周組織が少しずつ壊れはじめ、歯槽骨に歯が吸収されやすくなります。歯周病の進行が止まっても、噛み合わせが悪いままでは歯周病が再発しやすいですし、また噛み合わせが良くなっても、歯周病になっているとその影響で噛み合わせが再び悪くなることもあります。

噛み合わせの治療方法

噛み合わせの治療には以下のような方法があります。

スプリント療法

スプリントというマウスピースを使った治療方法です。マウスピースを寝る時に着けることで、噛みしめる力が分散され、筋肉の硬直が少しずつ和らいでいきます。またマウスピースの補正力によって、上下の顎の位置を少しずつ正しい位置に動かすことも可能です。スプリント療法は、歯ぎしりや食いしばりが癖になっている人にも有効です。マウスピースを着けることで、歯が割れたり削れたりするのを防ぐことができます。

歯列矯正

歯列矯正治療を行うことで、歯の位置を動かし、正しい歯並びにすることができます。上下の歯の接触を適切な位置に動かすことができるので、噛み合わせも改善されます。歯列矯正にはワイヤー矯正とマウスピース矯正があります。

インプラント治療

歯を歯根(歯肉に埋まっている歯の根元)から失っており、その影響で噛み合わせが悪くなっている場合はインプラント治療をすることがあります。チタンなどでできた歯根を手術で埋め込み、その上に歯冠(歯肉から出ている歯の表面部分)を装着する方法です。入れ歯やブリッジと異なり、歯根を埋め込むことで、自然な噛み心地を再現でき、噛み合わせも自然なものになります。

補綴治療

被せ物で歯の高さや形を変えて、噛み合わせを良くする方法です。被せ物は大きく削れたり欠けてしまった歯に、人工的な歯冠を作って土台となる歯の上に着ける方法です。セラミックやジルコニアなど審美性や強度の高い素材を使うことで、きれいな形と自然な色味の被せ物を作ることができます。

治療費

噛み合わせ治療は基本自由診療となりますが、スプリント療法は健康保険を適用できます。平均的な費用は以下のとおりです。

治療方法 平均費用
スプリント療法 (健康保険適用で3割負担の場合)3千~5千円/1回
歯列矯正 30万~150万円/総額
インプラント治療 30万~60万円/1本
補綴治療 4万~16万円/1本

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