久保歯科医院 歯科医師 久保 慶太郎 | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院

日本補綴歯科学会、日本老年歯科医学会の専門医資格を取得し、専門性の高い治療を提供されている久保慶太郎先生。専門性を活かして、口腔機能低下症といった臨床にも取り組まれています。そんな先生の特徴や今後についてなどインタビューさせていただきました。

日本補綴歯科学会 専門医
日本老年歯科医学会 専門医

久保慶太郎先生が歯科医師を志したきっかけは?

私の父親や叔父など身内に歯科医師がいた影響が大きいです。小さい頃から歯科が身近にあり、特に父親が働く姿を毎日見てきました。父親は土曜日も日曜日も勉強会に参加したり、歯科医師会の会議などで、家にほとんどいなかったのですが、家にいる時は私に仕事の話を真剣にしてくれました。「父親は本当にこの仕事が好きなんだな、真剣に取り組んでいるんだな」と幼いながらに感じ取っていたことを覚えています。それから自然と父親を尊敬するようになり、尊敬しているからこそ父親と同じ歯科医師という道を選択しました。

久保慶太郎先生の特徴を教えてください。

私は日本歯科大学を卒業後、東京歯科大学の補綴科の大学院へ進学しました。「補綴」という言葉はあまり聞き慣れない言葉だと思いますが、歯科治療における「補綴」とは、歯が欠けたり、歯を失ってしまった場合に、被せ物や入れ歯などの装置で補うことを言います。
私は大学院で、顎の骨が少ない患者さんに対して、いかに安定した入れ歯を製作できるか、インプラント治療を受けたものの寝たきりになってしまった患者さんに対して、歯科訪問診療における対応についてなど研究してきました。その後は、より専門性の高い歯科診療を行いたいと考え、日本補綴歯科学会、日本老年歯科医学会の専門医を取得しました。
そのため、義歯やインプラントなどの補綴治療や近年保険導入された口腔機能低下症といった、補綴や老年歯科の専門性を活かした治療を行っています。
口腔機能低下症とは、
①口腔内の衛生状態
②口腔内の乾燥
③噛む力(咬合力)
④頬や舌の運動機能
⑤舌圧
⑥咀嚼機能
⑦嚥下機能 
といったように、お口の機能を7つの項目に分けて検査を行い、その中から3つ以上該当すると口腔機能低下症ということで診断をします。ご年配の方向けの検査と思われるかもしれませんが、40歳ですと約40%くらいの方が該当しているので、早めに検査を行い、お口の機能をしっかりと管理していくことが重要です。

今後の歯科業界についてとその中での久保慶太郎先生の展望を教えてください。

厚生労働省は今後の歯科診療の在り方として、う蝕を治す、歯周病だから歯を抜くといったいわゆる「治療型」の従来のスタイルではなく、「機能管理型」というスタイルにシフトしていく方針を示しています。これは、各自治体や歯科医師会の活動により、国民全体の予防の意識が高まっていて、う蝕の罹患率が低下していたり、歯周病で歯を失う方が減ってきているので、治療中心ではなく、口腔内の状態をいかに良好に保ち、それを管理していくかということです。
また、私が臨床で取り組んでいる口腔機能低下症も「機能管理型」の歯科診療を行う上で、今後ますます重要な項目になるのではと考えています。そのため、定期検診の際に、歯科衛生士さんがう蝕や歯周病を見つけるだけではなく、今後は口腔機能が衰えていないかなどの口腔機能を管理していくことも大きな柱になっていくと思います。それにより、歯科衛生士さんのモチベーションもきっと向上するのではと思っています。
もちろんそのためには、歯科医師が口腔機能管理の知識を持ち、歯科衛生士さんをしっかりと指導する必要がありますし、私も指導できるようになりたいです。
それに加えて、歯科診療のデジタル化もさらに加速していくと思っています。私は日々の臨床の中で、被せ物はもちろん、インプラントの手術を行う際も治療計画の立案や最終的な補綴装置の製作過程で模型を製作しない「模型レス」で、積極的に口腔内スキャナーを活用するなどデジタル技術を活用しています。しかし、デジタルの便利さだけに頼るのではなく、基本的な手技をしっかりと学んだ上でデジタルを用いた診療を行っていきたいと思っています。

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