くろさき歯科 医療法人社団 アーユス 理事長 黒崎 俊一 | 歯医者の選び方

虫歯、補綴、歯周病、矯正、小児歯科といった専門分野の学会が認める専門医・認定医が在籍し、分野ごとに専門性の高い治療を提供しているくろさき歯科。院長の黒崎先生は日本補綴学会認定の専門医資格を取得しており、噛み合わせを考えた入れ歯作りをされています。そんな先生に医院の特徴や今後についてなどインタビューさせていただいた。

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歯学博士
日本補綴歯科学会 専門医

くろさき歯科の特徴

当院は、祖父が大正13年に開業した歴史のある歯科医院です。
虫歯や歯周病など、今ある症状だけをどんなに精密に治療をしたとしても、原因を解決しなければ治療を繰り返すことになってしまいます。当院は、その症状が出ている原因を突き止め、根本から治療を行っているところが1番の特徴です。
当院には、日本歯科保存学会の認定医、日本歯周病学会の専門医、日本小児歯科学会の専門医、日本補綴歯科学会の専門医、日本矯正歯科学会の認定医、日本口腔外科学会の専門医が在籍しています。その専門医の中には、大学の教授や歯科医師相手にセミナーの講師をしている歯科医師もいます。各分野のエキスパートが連携して治療にあたっているため、分野ごとに専門性の高い治療を受けていただけます。また、虫歯にならないための食事指導をする管理栄養士、全身のゆがみやバランスを見るための整体師や理学療法士、歯科医院に対して恐怖心をお持ちの患者様に対してストレスケアをする臨床心理士といった専門家も在籍しています。歯科医院に行くのが怖くて、20年以上歯科医院に行けていないという方もいらっしゃいます。そういった患者様のご相談に臨床心理士がのり、トラウマをケアしています。臨床心理士が在籍している歯科医院は全国でも3医院程しかありません。
また、当院では対応できない治療に関しては、専門医同士のネットワークで、連携している大学病院や他歯科医院などその分野における最適なところを患者様の症状に合わせてご紹介させていただきます。
お口全体・身体全体を考えた治療を求めて、埼玉県、東京都、神奈川県だけでなく、静岡、名古屋、九州などの遠方からも患者様にお越しいただけています。海外から来られた患者様もいました。
お口全体の検査をしてから治療計画を立てて、治療を開始します。根本から本格的に治療をするためにはやはり時間も費用もかかりますが、しっかりと治したい患者様のための治療体制が整っています。

噛み合わせを重視した矯正治療と入れ歯治療

当院は、噛み合わせという機能を重要視しています。治療をして虫歯や歯周病などの症状が治ったとしても、噛み合わせが悪いと、虫歯や歯周病を再度引き起こすこともあります。また、嚙み合わせが全身の健康に影響を与える要因になっていることもあり、実際に、嚙み合わせを治すことで、肩こり、腰痛、頭痛、めまいなどの不調が改善されたということがありました。
矯正治療は、上下でしっかりと噛み合うように歯の並びを整えなければ、上下の前歯が強くぶつかってしまい、後戻りの原因になってしまいます。見栄えだけでなく、健康な歯並びを長く保っていただくために当院では嚙み合わせを重視した矯正治療を行っています。
嚙み合わせが合っていなければ、筋肉にかかる左右の力のバランスが崩れていきます。噛み合わせを重視した矯正治療と入れ歯治療により、左右の筋肉バランスが取れ、姿勢が改善されたり、肩こり、腰痛、頭痛が実際に治ったというお声を患者様から多数いただいています。

くろさき歯科の入れ歯治療の特徴

歯が欠けたり、歯を失ってしまった場合に、入れ歯を作ったり、クラウンやブリッジを入れたりする歯科治療の総称を「補綴(ほてつ)」と言います。当院は中でも入れ歯治療に力を入れています。
患者様の現在の状態やご希望に合わせた高機能な入れ歯を提供できるよう、当院では、金属のバネがないノンクラスプデンチャーからドイツ式のテレスコープ義歯、歯ぐきを覆う部分が少ないMTデンチャーなど様々な50種類以上の入れ歯を扱っています。
歯科医院によっては、例えば、「ドイツ式のテレスコープ義歯は金属のバネがなくて、インプラントに負けない噛み心地なので、当院ではテレスコープ義歯をおすすめしています。」といったように、その歯科医院がおすすめしている入れ歯だけを数種類取り扱っていて、その選択肢の中から特徴やメリットを説明し、患者様に選んでいただいているところもあると思います。ただ、テレスコープ義歯が必ずしもその患者様のお悩みすべてを解決してくれるわけではないので、本来は患者様の現在のお口の中の状態をしっかりと検査した上で、色々な入れ歯を組み合わせるべきだと考えています。
そこで当院では、ノンクラスプデンチャーとテレスコープ義歯を組み合わせることもできますし、ノンクラスプデンチャーとMTデンチャーを組み合わせることもできますので、患者様のご希望や現在のお口の状態に合わせた入れ歯を提供することが可能です。そして、患者様にとって最適な入れ歯を作る歯科技工士は、セミナーの講師も務めている技工士歴30年以上のベテランです。

お試し入れ歯システムについて

当院では、本入れ歯を作る前に、調整用の仮の入れ歯を作ります。まず歯科医院に行って、10種類の入れ歯を並べられて、ご自身に合った入れ歯を選んでくださいと言われても当然選べないと思います。
ですので、最初に患者様のお口に合わせて、仮の入れ歯を作ります。例えば、オーダーメイドスーツを作る際はまず標準的なスーツを作り、襟の長さやウエストの太さ、袖の具合などの要望を踏まえ調整していくと思います。そのイメージと同様に、最初に標準的な仮の入れ歯を作り、つけてもらうことで入れ歯の大きさや歯の色や並び具合などを確認します。そして、「ここをもっと薄くして欲しい」や「ここには金属のバネがない方がいい」といった要望をお聞きしながら、細かく調整していきます。そして、実際に使っていただいて、何度も調整を繰り返しながら、使い心地が問題なければ、仮の入れ歯での希望を踏まえた本入れ歯を作っていきます。
いい入れ歯とは、100人いたら100人分のいい入れ歯があります。みんなにいい入れ歯というのはありません。患者様のご要望をお聞きしながら、仮の入れ歯に何度も調整を加えながらカタチを整えていくことで、患者様の本当に望むものが反映された本入れ歯が出来上がります。

使い心地を数字で確かめられる

患者様は入れ歯を入れることが目的ではなく、最終的にしっかりと噛んで食事ができるようになり、お友達とお話するときに問題のないお口になりたいわけです。
当院では、噛む力、滑舌、口の乾燥、口臭などを数値で検証することができます。今の入れ歯で、噛めない、滑舌が悪いという患者様の数値を算出して、入れ歯を新しくしたら噛む力、滑舌の数値が改善したというデータをビフォーアフターで検証することができます。
入れ歯の患者様が食事の時に、以前はみんなと同じ時間に食べ終わっていたにも関わらず、最近は食べるのに時間がかかるようでしたら、入れ歯の咀嚼効率が悪くなっているわけですが、それも数値で出すことができます。いい材料を使ったから良くなっているわけではなく、嚙みやすくなっている、発音しやすくなっているということが数字として検証できるわけです。

くろさき歯科の展望

歯科医院はコンビニより数が多いと言われていますが、本来歯科医師が果たすべき役割を考えると、むしろ足りないぐらいです。身体全体の健康にお口の健康は大きく関わるので、健康寿命の延伸に歯科医師は重要な役割を担っていると考えています。
医科と歯科で連携して、お口の健康が身体全体の健康にどれだけ関係しているかをもっと多くの方に認識していただき、歯科治療を受けようという患者様が増えて欲しいですね。
当院には、お子様からご高齢の方まで幅広い年齢層の患者様が来院されています。その患者様に対して、食生活などの生活習慣を変えていただくことは容易ではありません。患者様にとって、生活習慣を変えることがどれだけ重要なことなのかご理解いただくために、動画や絵や漫画を活用したり、治療前と治療後のビフォーアフターをお見せしたりするなど、患者様への働きかけをもっと工夫していきたいと思います。また、理学療法士さん、臨床心理士さん、管理栄養士さんとのネットワークをより強固にして、患者様に役立つ情報を世の中に発信していきたいです。

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