横田誠歯科クリニック 院長 横田 誠 | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院

約50年の臨床研究により歯と歯根膜を残す日本最先端の次世代治療を確立された横田誠先生。歯の揺れを防ぎ周辺の歯槽骨を再生させる「骨再生サポーターハイカス」という装置も開発し、特許を取得されています。そんな先生に医院の特徴や今後についてなどインタビューさせていただいた。

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歯学博士
九州歯科大学 名誉教授
日本歯周病学会 指導医 専門医
日本歯周病学会 元専門医審議会委員長
日本歯科心身医学会 指導医 専門医
日本口腔インプラント学会 指導医 専門医
日本包括歯科臨床学会 学術顧問

【受賞歴】
日本歯周病学会賞・サンスターアワード
日本歯科保存学会賞
日本口腔インプラント学会論文特別賞
日本歯科教育学会論文賞
日本歯周病学会論文賞

【著書】
グリックマンの臨床歯周病学 (翻訳共著 医学書院)
歯周病学 (クイントエッセンス出版)
横田ペリオ道場 (医歯薬出版)
歯周治療におけるチーム医療 (医歯薬出版)
リンデの臨床歯周病学

論文・講演実績多数

先生が歯科医師を志したきっかけは?

私の父親が矯正の教授をやっていました。父親は研究の話をよくしていたので、それがきっかけで歯科という分野を意識するようになり、兄2人が歯科大学に通っていたのと、九州歯科大学が実家のすぐ近くだったこともあり、私も歯科大学に進学することにしました。

横田誠歯科クリニックの特徴を教えてください。

私は約50年間、歯や歯根膜を失ってしまう1番の原因である歯周病はどうすれば治すことができるのか臨床研究を繰り返してきました。歯根膜とは、歯の根の部分に付着している歯と歯槽骨を繋ぐ組織です。歯根膜を抜歯により失ってしまうと脳・筋力・心臓・健康寿命等に大きな影響を与えることが近年の研究で明らかになっています。しかし、歯の根元に付いている歯根膜が残っているかどうかの検査をすることなく抜歯されてしまう患者さんが多いのも事実です。当院では、約50年臨床研究を積み上げてきた結果、世界標準の歯周治療を原点とした歯と歯根膜を残す日本最先端の次世代治療を確立することができました。
入れ歯やインプラントを検討している患者さんには、必ず歯根膜が残っているかどうか検査しています。歯根膜が残っていれば、抜歯をすることなく治療をすることが可能です。
ブリッジや入れ歯、インプラントは抜けてしまった歯を補ってくれるというメリットがある反面、天然歯との相性が悪く、徐々にその隣接歯や対合する歯に負荷がかかってしまい、やがて負荷のかかった歯が揺れ始めて、最終的に抜けてしまいます。どれだけ歯科医院でクリーニングをしても、しっかりと歯ブラシをしていても、歯が揺れていると徐々に歯の根の骨に微細な破損が生じ、歯槽骨が減少してしまいます。その揺れこそが、どれだけ歯周治療をしても再発して、結果抜歯になる歯が増えてしまう要因になっています。
揺れている歯は治りにくく、噛む力も弱いです。噛めなければ歯周治療が成功しても意味がありません。100歳時代の歯周治療のゴールは歯の揺れを取り、しっかり噛めるようにすることです。
この問題を解決するために九州歯科大学と歯科技工所と協力し、歯の揺れを防ぎ周辺の歯槽骨を再生させる骨再生サポーターハイカスという装置を開発しました。約14年前に特許も取得しています。骨再生サポーターハイカスは、「歯の揺れを止める」「手術不要」「削らない」「痛くない」「しっかり噛める」「天然歯と歯根膜を守る」といった特徴があります。このような理想的な装置は世界中どこを探してもありません。既に500症例以上の患者さんに適用し骨の再生や歯を残すことに成功しています。
しっかり噛めるというのは脳・筋力・心臓等に密接に関わっています。なので、生涯にわたって元気に過ごしていただくためにはご自身の歯でしっかりと噛めることが必要不可欠です。しっかり噛んで食べられるようにすることで、加齢現象を予防し、高齢期になっても元気でいていただくことが開業したときからの目標です。

今後の歯科業界についてと先生の展望を教えてください。

歯周病の治療を行うことで、糖尿病の血糖値が下がったり、脳梗塞や認知症を予防できるなど全身の健康につながるということが研究により明らかになっています。ただ単にお口の中を診るだけではなく全身の健康に寄与しているということも踏まえて、今後は医療としての『歯科』を歯科医師たちは考えていかなければと思っています。

歯科医院を選ぶ基準としては、歯をすぐに抜いてしまうところではなく、歯を残し、機能を回復させる歯科医院を選ぶべきです。全身の健康に深い影響がある歯根膜を残し、機能させることがこれからの歯科治療ではとても重要だと考えています。
また、虫歯や歯周病にならないための基本的な治療は歯磨きです。当院も患者さんに毎回歯ブラシを持参いただき、指導しています。歯ブラシの指導をしてくれる歯科医院であることも重要な選ぶ基準だと思っています。

今後に関してですが、現在の歯周病学には限界があるということをまずみなさんに伝えたいです。そして、歯を壊さない、高齢期になっても噛める治療をより発展させていきたいと思っています。そのために次世代治療の「骨再生サポーターハイカス」をもっと多くの方に知っていただきたいです。

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