桜川歯科医院 医療法人 愛和会 理事長 石川 佳和 | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院

大学で入れ歯を専攻し、県内でも数少ない日本補綴歯科学会の専門医・指導医資格を取得されている石川先生。咀嚼力・審美性に優れた入れ歯をご提供すると共に、全身を考慮した歯科治療を行っています。そんな先生に医院の特徴や今後についてなどインタビューさせていただきました。

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歯学博士
日本補綴歯科学会 認定医 専門医 指導医
研究論文、学会発表多数

先生が歯科医師を志したきっかけは?

小学校6年生のときに左下の6番第一大臼歯が虫歯になり、歯科医院で治療をしてもらいました。その後、その治療をしてもらった歯が急に痛くなったので同じ歯科医院で再度治療をしてもらいました。
それから2か月後にも再び同じ歯がズキズキと痛くなり同じ歯科医院に行ったのですが、銀歯の中で腐っているから神経を取らなければならないと言われました。そもそも銀歯の中で腐っているというのがよくわからなかったので、先生に「どうして銀歯の中で腐っているのか?」と聞いてみたところ、「歯の磨き方が悪いから」と言われてしまいました。そこで小学生ながらに銀歯と歯はくっついているのに、その中をどうやって磨けばいいんだろうと疑問を持ちました。
結局神経を取ってもらったのですが、それ以降も痛みが止まることはありませんでした。再度同じ歯科医院に行き、「まだ痛いです」と伝えたところ「どういうときに痛い?」と聞かれたので「噛んだ時に痛いです」と答えると、「反対側で噛んでください」と言われてしまいました。確かに反対側で噛むと痛くはなかったので、それからはずっと右側ばかりで噛んでいました。その痛みは結局9年間大学に入るまで続きました。
歯学部に入ってから、その痛みについて教授に相談して、治療してもらったらところ、なんと1か月で治りました。その教授曰く、中に綿が入っていたそうです。銀歯の中もやはり磨けないことがわかり、そこではじめて自分が受けてきた治療は間違っていたことを理解しました。9年間ずっと歯が痛く、しっかりと噛んで食べることができなかったので、当時の私は身長の割に体重も軽く、右側は顎関節症にもなっていました。そんな経験から、これ以上私のような辛い思いをする人を増やしたくないと考え、歯科医師になることを決めました。

桜川歯科医院の特徴を教えてください。

健康寿命130歳プロジェクトに10年前から取り組んでいます。健康寿命130歳プロジェクトの目的は、口から食事ができて健康で楽しく天寿を全うしていただくためのプロジェクトです。なぜ健康寿命に着目しているかというと、平均寿命と健康寿命の差が、女性で約12~14年、男性で約9年あります。その差を縮めたいと考えています。また、口から食事ができることは、実は当たり前のことではなく、いつどうなるかわからない奇跡に近いことです。なので、その奇跡を当たり前にすることを目標にしています。

そのためにインプラントにも匹敵するくらいの噛む力を出すことができる「ミリングアタッチメント金属床義歯」という入れ歯をご提供しています。その入れ歯はバネも見えないので、咀嚼能力から咀嚼効率、審美性に優れており、全国でも対応している歯科医院は少なく、青森県内では当院だけです。

また、入れ歯を支えているのは「歯」なので、その歯がグラグラしていると砂上の楼閣のように、どんなに綺麗な上物を入れても崩れてしまいます。なので、歯周病治療にも注力しています。当院では、分子栄養学と統合医療を歯周病治療に応用した、「歯周統合医療」という私自ら開発・考案した治療法を実践しており、歯周病を治すとともに全身病を予防するための歯科治療をご提供しています。

そのための設備の一環として、体内の深部体温を1〜7度上げるインディバという深部加温装置を導入しています。深部体温が上がることによって腸内環境が整い、腸内環境が整うことで免疫力が上がるので、歯周病や全身病の予防につながります。また免疫力を向上させる高濃度ビタミンC点滴の設備も導入しています。「歯周統合医療」では、食事療法も行っています。

今後の歯科業界についてと先生の展望を教えてください。

現在歯科技工士が少なくなってきています。また、技工士学校もどんどん閉校しています。東北地方では3校あった技工士学校も来年度から青森歯科医療専門学校の技工士科が閉科してしまうので、2校だけになってしまいます。技工士が不足すると歯科医師としてもとても困るので、技工士不足と技工士の育成は今後の歯科業界の課題です。

また、団塊の世代が70歳以上になるのが約1年後です。昨今は歯科医師の国家試験が難しくなり、歯科医師が減ってきている中で、今後70代の歯科医師が徐々に引退してしまうので、過剰と言われていた歯科医師が今度は逆に不足していきます。これからは私たちの世代がより高度な歯科医療を若手歯科医師に落とし込んでいく必要があると思っています。

今後に関してですが、私自身も若手歯科医師に対して、講習会を行ったりなど歯科業界全体がレベルアップしていくための力になりたいと思います。

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