護国寺デンタルオフィス 院長 久野 貴史 | 歯医者の選び方

患者さんに最善の治療を提供するために完全自由診療の「護国寺デンタルオフィス」を開院された久野先生。日本歯周病学会の専門医、日本口腔インプラント学会の専修医資格も取得されており、質の高い歯科治療をご提供されています。そんな先生に医院の特徴や今後についてなどインタビューさせていただきました。

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【資格】
日本歯周病学会 専門医
日本口腔インプラント学会 専修医

【執筆】
インプラントの長期的な成功を求めて 永末書店出版

論文・学会発表多数

先生が歯科医師を志したきっかけは?

父親が歯科医師だったので、幼稚園の頃から自然と将来は歯科医師になるものだと思っていました。卒業アルバムにはずっと将来の夢は歯科医師になりたいと書いていましたね。
また、幼少期は病弱で入退院を繰り返していました。その経験からも医療系の仕事に興味を持つきっかけになり、医療系の中でも1番身近だった歯科医師の道に進みました。

護国寺デンタルオフィスの特徴を教えてください。

当院は完全自由診療の歯科医院です。1日に診る患者さんは多くても4人です。その分1人当たりの1回の診療時間をしっかりと確保して、丁寧に診療を行っています。根管治療、虫歯治療、歯周病治療すべて自由診療で行っていて、治療に使用する材料にもこだわっています。

当院は基本的にすぐに治療は開始しません。緊急性がない患者さんがメインになりますので、検査やその説明、治療計画のご提案にすごく時間をかけています。
信頼関係を築くために、コミュニケーションを大切にしているので、初診時はまず過去の治療歴やどういったことに不安を抱えているのかなど1時間以上かけてお話をさせていただきます。そのまま当院で検査を受けてみたいとなった場合は、2回目に約2時間かけて歯科ドックを行っています。
3回目に歯科ドックの検査結果についてと、その結果を踏まえどのような治療が必要なのか、どのくらいの治療を患者さんが求められているのか、治療期間や費用など約1時間かけてお話をします。
4回目は3回目でお話した内容をもとに治療計画の説明をします。
このようにトータル5時間くらいかけて、患者さんと治療方針をしっかりすり合わせた上で、オーダーメイドの治療をご提供させていただきます。

私は日本歯周病学会の専門医の資格を取得しています。専門医は全国で約1000人とすごく少ないです。それに対して歯周病の患者さんはとても多く、仮に歯周病の専門医が、今歯周病になっているすべての患者さんを治療するには1人あたり約6万人の患者さんを診なければなりません。歯周病の患者さんがこれだけいるにもかかわらず専門医のもとで適切な治療を受けられていないのが現状です。
そんな状況の中で、専門医がしっかりとした治療を提供できるクリニックを作りたいと考え当院を開業しました。
私は専門医なので、他の歯科医院で、歯周病の状態が悪く抜かなければならないと言われてしまった方は、歯を残すことができるかもしれませんので、是非来ていただきたいと思っています。

1番こだわって導入した機器は、歯周ポケットの中を殺菌する「ブルーラジカル」です。歯科業界で唯一治験が通っています。それくらい安全性が高く、効果が見込める機器です。
ポケット内を殺菌するだけで歯の寿命は延びるのですが、「ブルーラジカル」の特徴は、ポケット内を殺菌するだけでなく、例えば、薬を飲んでいる方や全身疾患のある方、高齢の方など外科治療が難しい方でも安全に使えることです。
また、歯周外科処置の基準として、歯周ポケットが5ミリ以上の場合に歯周外科の適用になるのですが、その歯周ポケットが5ミリから4ミリになれば歯周外科をする必要がなくなります。「ブルーラジカル」を使用することで歯周ポケットが浅くなり、オペをする必要がなくなったという論文も出ています。そんな低侵襲ですむところもブルーラジカルのメリットです。すごく安全性も高い機器なので、是非みなさんに知っていただきたいですね。

院内には待合室がなく、完全個室でカウンセリングスペースも診療室内にあります。お会計も基本的にそこで完了するので、治療、カウンセリング、お会計に至るまですべて個室内で完結できるプライベートな空間になっています。

今後の歯科業界についてと先生の展望を教えてください。

歯科業界は数十年後には私のように自由診療専門でやる先生が絶対に増えていくと思っています。なぜかというと、専門医であればあるほど保険診療をやることに疑問を感じるようになるからです。せっかくこんなに勉強して、資格を取得したにも関わらず、その知識や技術が活かせないのです。本当はいい治療なのにと葛藤し続けている専門医の先生はたくさんいると思います。
アメリカでは歯周病、根管治療、補綴、外科など完全に専門を分けています。日本も近い将来、専門医が完全に自由診療に移行して、「歯周病の治療はこの医院に行ってください」「根管治療はこの医院に行ってください」といったような分業制になっていくと思います。
その理由の1つとして、物価や人件費の高騰があげられます。物価や人件費が上がる一方で保険の点数はそのままです。そうなってくるとやはり自由診療で高単価にして、診療する患者さんの数を減らし、人件費を削減していかなければ生き残っていくことが難しくなってきます。治療のクオリティや経営のことを考えて、自由診療の先生が増えていくというのが、今私の考えている歯科業界の未来です。

私は「関わる全ての人を幸せにする」というのをミッションにしています。
スタッフが満足して働くことができ、患者さんには質の高い治療を提供して喜んでもらうためになにをやらなければならないかを考え、それを最短で実現できるのが、この完全自由診療のクリニックを開業することでした。
患者さんやスタッフ、関わる全ての人が幸せになれる未来にすることが、私たちの目指すクリニックの姿であり、目標です。

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