今年もやってきました！11月8日は『いい歯の日』。
この日は、日本歯科医師会によって国民が歯と口の健康について改めて考え、生涯にわたって健康な歯を保つための意識を高めることを目的として設定されました。生涯自分の歯で食べる楽しみを味わえるように、という願いも込められています。

今回は永久保存版として、改めて「いい歯とは何か？」について考えてみようと思います。
「いい歯の日」の根幹にあるのは「8020運動」。8020運動の目的は、80歳になっても自分の歯を20本以上保つこと。というのも、20本以上の歯があればほとんどの食べ物を噛み砕くことができるからです。また、健康な歯は単に食事を楽しむためだけではなく、全身の健康や生活の質（QOL）にも深く関わっています。そのため、できるだけ長く健康な歯を維持することは非常に大切です。
ではどの程度達成できているかというと、厚生労働省の調査では、現在の8020達成者の割合は「6割」を超えていて、年々増加傾向にあります。日本人の歯に対する意識は確実に上がってきていることがわかりますね。

今回も「いい歯の日」にちなんで、歯科医師に「日頃から愛用している歯ブラシ・歯磨き粉」についてアンケート調査を行いました。第1回目では84人、第2回目では110人、第3回目では146人の歯科医師からご回答頂きました。そして今回は、全国の歯科医師にご参加頂いた本調査の永久保存版として、最多である「163名」の先生方から歯ブラシや歯磨き粉についてお話を伺いました。ぜひ参考にして下さい。

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＜調査結果サマリ＞

■歯ブラシ

• クラプロックスは、超極細毛で柔らかくコシがあり歯茎に優しく磨きやすいです。
• ルシェロは細かいところも磨きやすく、手作業のような仕上がりが気に入ってます。
• データ収集の結果が良かったのでソニッケアーを選びました。
• Tepeは、とにかく持ちやすくて磨きやすいです。
• 値段も手ごろで細く奥歯も磨きやすいのでタフト24を使ってます。

■歯磨き粉

• フッ素が1400ppm入っていて研磨剤が少ないのでチェックアップを使ってます。
• ブリリアントモアは、着色汚れがとれて歯にも優しいので使ってます。
• クリンプロは、TCP配合で再石化を促す効果があり虫歯になりにくいので使ってます。
• 歯周病やむし歯予防にいいのでSP-Tを使ってます。
• コンクールは高い殺菌力と研磨剤が入っていないところが気に入ってます。

歯科医師が使っている歯ブラシの第1位は「クラプロックス」

今回は完全保存版にふさわしいく、過去最多163人の歯科医師に「普段使っている歯ブラシは？」とお伺いしました。結果は、1位「クラプロックス」、2位「ルシェロ」、3位「ソニッケアー」というランキングになりました。

■21％の先生が1位の「クラプロックス」を愛用

「クラプロックス」は、これまでの調査でも上位5位以内にランクインしていた人気商品でしたが、ついに歯科医師の選ぶ歯ブラシ第1位を獲得しました！
クラプロックスの最大の特徴はブラシ毛の柔らかさと、高密度な植毛数にあります。この密度と独特の柔らかさにより、世界90カ国以上で愛用されている歯ブラシです。磨きやすく歯茎に優しいことから、歯科医師からも「マイクロファイバーの布巾でテーブルを拭くようなイメージで、汚れがぬぐい取れる」「いろいろ使った結果ここに行き着いた」といった高い評価を受けています。歯や歯茎を優しく包み込むような感触と、高いプラーク除去能力の両立を可能にし、ブラッシング圧が強くても歯茎を傷つけにくいため、歯茎が弱い方や、知覚過敏の方、矯正中の方にも推奨されています。

■ 僅差の2位は20％の先生が選んだ「ルシェロ」

全体の20％を占める「ルシェロ」は、常にランキング上位に入る人気の歯ブラシです。
ルシェロ歯ブラシは、個々の口腔状態に合わせたオーダーメイド感覚の豊富なラインナップが魅力。奥歯まで届きやすい独自のカーブと持ちやすいグリップで「持ちやすく、使いやすい」「細かいところが磨きやすい」「毛先がきれい」と歯科医師から安定の高評価を得ています。また、「商品として出たときに使ってよかったからずっと使ってる」という先生も多く、「歯や歯茎を傷つけない」「汚れが落ちる」との意見も多数あり、歯科医からの信頼の高さがうかがえます。

■同率3位は「ソニッケアー」「TePe」「システマ」

「ソニッケアー」は、高い歯垢除去力と、歯や歯茎に優しい独自の技術で日本の歯科医師、歯科衛生士が最も使用している電動歯ブラシとして10年連続1位を獲得している電動歯ブラシです。手磨きよりも歯垢を短時間で効率的に除去でき、磨いた後の歯はツルツルに仕上がります。

「TePe」は、予防歯科先進国であるスウェーデンで誕生したオーラルケア専門ブランドです。歯科医師からも「持ちやすい、磨きやすい」と高評価で、先端に向かって細くなる台形型のコンパクトヘッドで奥歯までしっかり磨くことができます。親指が安定するように設計されているため、正しい角度で効率のよいブラッシングが叶います。

「システマ」は、超極細毛と薄型ヘッドの組み合わせが特徴の歯ブラシです。超極細毛が歯周ポケットへしっかりアプローチ。またヘッドの厚みが薄くネック部分が細いことで、口の奥や歯並びの悪い部分といった磨き残しが多い場所までヘッドがスムーズに届きます。細かい操作がしやすく、歯科医の間では「手先が不器用でも使いやすい」と安定した人気を保っています。

歯科医師が使っている歯磨き粉の1位は「チェックアップ」

歯ブラシに続き、163人の歯科医師に日頃から使用している歯磨き粉についてもお伺いしました。結果は、1位「チェックアップ」、2位「ブリリアントモア」、3位「SP-T」というランキングになりました。

■20％の先生が1位の「チェックアップ」を愛用

歯科医師の選ぶ歯磨き粉は大差をつけて「チェックアップ」が堂々の第1位！
チェックアップは、歯科医師が使っている歯磨き粉ランキングで3回連続1位を獲得しています。フッ素濃度が1450ppmFと高濃度かつフッ素が口の中に長く留まるのが特徴です。むし歯予防のスタンダード製品として、多くの歯科医師から信頼を得ています。また、研磨剤が少なく泡立も少ないことから「研磨剤が少なくて、エナメル質を傷つけにくい」「こども向けのラインナップも多く家族で使える幅の広さも良い」と使いやすさの点でも高評価です。

■2位は美白ケアも叶う「ブリリアントモア」

歯科医師の選ぶ歯磨き粉2位の「ブリリアントモア」の特徴は、むし歯予防と美白ケアを同時に行えること。コーヒーや紅茶、ワイン等の気になる着色汚れを歯の表面から浮き上がらせて除去します。また口臭予防成分(LSS)配合で口臭ケア効果も高いです。虫歯のない健康的な歯だけではなく、歯を本来の白さに戻すことを目的とした製品で「着色汚れがとれる」と歯科医師からもお墨付きの歯磨き粉です。

■同率3位は「SP-T」「ルシェロホワイト」「シュミテクト」

3位は歯磨き粉も歯ブラシと同様、「ソニッケアー」「TePe」「システマ」と同率で3商品が並びました。どれも歯磨き粉ランキングでは常連のものばかりです。

「SP-T」は、上位の「チェックアップ」（むし歯予防）や「ブリリアントモア」（美白）とは異なり、歯茎の健康を守ることを最重要視した、歯周病予防と歯肉ケアに特化した大人のための予防歯科ハミガキとして高く評価されています。歯科医師からも「歯周病・むし歯予防にいい」と人気です。

「ルシェロホワイト」は、エナメル質を傷つけにくい歯より柔らかい粒子で着色を物理的に削り取ることができるため、すでに付いてしまったステインをやさしくしっかり削り落としたい人におすすめです。歯科医師からも「着色が落とせる」と高評価。フッ素も950ppm配合されており、虫歯の予防にも効果を発揮します。歯磨き後の歯がつるつるに仕上がる点も人気です。

「シュミテクト」は、知覚過敏の症状を和らげることに特化した有効成分が配合されているのが特徴です。また知覚過敏の原因となる歯の摩耗を防ぐため、研磨剤の粒子形状が工夫されており、歯やエナメル質を傷つけにくい低研磨処方で歯に優しく安心して使用することができます。知覚過敏だけでなく、歯周病予防や虫歯予防の効果も期待できます。

歯科医師の使っている歯ブラシランキング

【1位】クラプロックス

■歯科医師のおすすめポイント
柔らかさとコシ、固さ、大きさ、使い勝手がよい

【2位】ルシェロ

■歯科医師のおすすめポイント
歯間に入りやすい、適切な圧で磨ける、持ちやすい、使いやすい

【3位】ソニッケアー

■歯科医師のおすすめポイント
軽くて使いやすい、構造と振動数がいい、歯の汚れを落としやすい

【3位】Tepe

■歯科医師のおすすめポイント
持ちやすい、磨きやすい、カラーやヘッドのバリエーションが豊富

【3位】システマ

■歯科医師のおすすめポイント
持ちやすい、磨きやすい、カラーやヘッドのバリエーションが豊富

【5位】ブラウンオーラルB

■歯科医師のおすすめポイント
様々な歯ブラシを使ってきたが1番よかった

【7位】タフト24

■歯科医師のおすすめポイント
手ごろな価格で形も良く磨きやすい、細くて奥歯も磨きやすい

【8位】プロスペック

■歯科医師のおすすめポイント
毛の硬さや大きさも良い、

【9位】バトラー

■歯科医師のおすすめポイント
歯肉ケアがしやすい毛先やヘッドが特徴

【10位】デントマキシマ

■歯科医師のおすすめポイント
毛先が奥歯まで届きやすい

【11位】】デントEX

■歯科医師のおすすめポイント
手先が器用でなくても磨きやすい、ヘッドが小さく極細毛で歯の隙間によく入る

【11位】】プリニア

【11位】】GUM

【11位】】チェックアップ

【11位】】SP-T

歯科医師の使っている歯磨き粉ランキング

【1位】チェックアップ

■歯科医師のおすすめポイント
高濃度フッ素配合、研磨剤が少なくてエナメル質を傷つけにくい、こども向けのラインナップも多い

【2位】ブリリアントモア

■歯科医師のおすすめポイント
着色汚れがとれる、歯に優しい

【3位】SP-T

■歯科医師のおすすめポイント
歯周病・むし歯予防にいい、着色を落とせる

【3位】ルシェロホワイト

■歯科医師のおすすめポイント
高濃度フッ素、着色を落とせる、着色汚れがつきにくくなる

【3位】シュミテクト

【6位】リナメル

■歯科医師のおすすめポイント
着色予防と虫歯予防ができる

【6位】コンクール

■歯科医師のおすすめポイント
高い殺菌力、研磨剤が入っていない

【6位】クリニカ

【6位】クリンプロ

■歯科医師のおすすめポイント
TCPがはいっている、再石化を促す効果で虫歯になりにくい

【10位】システマ

【11位】ルシェロ

【12位】バイオリペア

【12位】メルサージュクリアジェル

【14位】GUM

■歯科医師のおすすめポイント
よく磨ける

【14位】HaBon PG STOP

■歯科医師のおすすめポイント
低刺激で研磨剤や発泡剤が入っていない。

【14位】リペリオ

【14位】クリアクリーン

■歯科医師のおすすめポイント
味が良い

予防歯科の重要性に関する情報は増えていますが、日本人が歯医者に通う理由は長年にわたり「治療」が重視されてきたため、未だ「予防歯科」の概念が浸透しにくいのが現状です。しかし、欧米諸国と比較するとまだまだ低い水準ではありますが、日本でも予防のための定期受診率は確実に上昇しています。歯の健康について考えはじめた方は、痛みがなくても定期的に歯科医院で予防のためのチェックアップやクリーニングを受けましょう！
11月8日の『いい歯の日』は歯の健康を考える絶好の機会です。8020（ハチマルニイマル）を目指し、80歳を笑顔で迎えるためにも今から自分の歯という最高の宝物を大切にしてください。

調査方法：訪問面接調査
調査対象：歯科医院163医院
集計期間：2022年10月7日～2025年11月6日

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